2025.06.09

【6.19~22明治杯全日本選抜選手権・展望6】吉田アラシ(日大)が白星街道を突き進むか…男子フリースタイル97kg級

 2025年世界選手権(9月、クロアチア)の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日(木)~22日に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》


男子フリースタイル97kg級・展望(6月19~20日)

▲白星街道をばく進する吉田アラシ。今大会も圧勝するか=撮影・矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

 全日本王者の吉田アラシ(日大)が絶好調。今年に入って「ペトコ・シラコフ-イワン・イリエフ国際大会」(ブルガリア)、UWWランキング大会(アルバニア)、U23全日本選手権、アジア選手権(ヨルダン)と優勝を続け、国内外で向かうところ敵なしの状況。圧勝で世界選手権出場を決めるか。

  全日本大学選手権優勝の甫木元起(日体大)、JOCジュニアオリンピックU20-97kg級で甫木を破って優勝のリボウィッツ和青(東京・自由ヶ丘学園高)、国民スポーツ大会125kg級優勝の濱田豊喜(中大)、西日本学生王者で全日本選手権3位の立岡拓馬(天理大)らの中から、吉田の独走にストップをかける選手が出てくるか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
 ▼決勝
吉田アラシ(日大)○[フォール、1:49=6-0]●品田陽平(法大)
 ▼3位決定戦
甫木元起(日体大)○[不戦勝=負傷]●藤田龍星(日大)
立岡拓馬(天理大)○[不戦勝=負傷]●竹内亮亘(ALSOK)

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル男子グレコローマン女子


エントリー選手(7選手=略歴はレスリング・スピリッツ調べ)

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

《2024年全日本選手権優勝》
吉田アラシ(よしだ・あらし=日大)
2004年1月11日生まれ、21歳。千葉県出身。埼玉・花咲徳栄高卒。2025年アジア選手権優勝 《主な成績》
《2024年全日本選手権3位》
甫木元起(ほき・げんき=日体大)
2006年1月20日生まれ、19歳。佐賀県出身。佐賀・鳥栖工高卒。2024年全日本大学選手権優勝 《主な成績》
《2024年全日本選手権3位》
立岡拓馬(たちおか・たくま=天理大)
2004年10月1日生まれ、20歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高卒。2024年西日本学生選手権優勝 《主な成績》
佐々木優太(ささき・ゆうた=育英大)
2003年6月4日生まれ、22歳。秋田県出身。秋田・ノースアジア大明桜高卒。2024年全日本大学選手権3位 《主な成績》
竹内亮亘(たけうち・あきのぶ=ALSOK)
1996年1月2日生まれ、29歳。岐阜県出身。岐阜・岐南工高~帝塚山大卒。2024年全国社会人オープン選手権優勝 《主な成績》
濱田豊喜(はまだ・とよき=中大)
2003年10月26日生まれ、21歳。東京都出身。東京・日本工大駒場高卒。2024年国民スポーツ大会優勝 《主な成績》
リボウィッツ和青
 (りぼうぃっつ・のあ、Leibowitz, Noah=東京・自由ヶ丘学園高)

2007年7月11日生まれ、17歳。米国出身。2025年JOCジュニアオリンピックカップU20-97kg級優勝 《主な成績》