国際大学スポーツ連盟(FISU)は6月3日までに、2026年の各競技の世界大学選手権の日程を発表。レスリングは、「コンバットスポーツ」の種目として、空手、ムエタイとともに復活開催されることになった。
期日は6月8日(月)~13日(土)で、場所はブラジル・ブラジリア。実施階級などの詳細は発表されていないが、世界レスリング連盟(UWW)のカレンダーにも掲載されている。
FISUは、2020年まで世界大学選手権を隔年で開催してきた。2020年はパンデミック(新型コロナウィルス蔓延)で中止。2022年から、選手の参加を促して大学スポーツを振興させるため、6競技(レスリング、ボクシング、空手、ムエタイ、サンボ、中国武術)を同時に行い、総合大会の要素を盛り込んだ「コンバットスポーツ」として実施することとし、2022・24・26年大会はいずれもロシア・エカテリンブルグで予定されていた。
しかし、2022年大会はロシアのウクライナ侵攻によってトルコ・サムスン開催へ変更。ロシアのウクライナ侵攻終息のめどが立たないこともあり、2024年以降の大会は中止へ。実施が宙に浮いていたが、このほど、3競技をまとめた「コンバットスポーツ」として、ブラジルで復活することが正式に発表された。
日本は、2022年大会には、コロナ禍が収束していないこともあって不出場だったが、世界大学選手権には基本的に出場しており(治安上の理由で不参加の年あり)、2008年ギリシャ大会では米満達弘(拓大)が優勝。4年後のロンドン・オリンピック金メダルの足掛かりをつくっている。女子でも吉田沙保里、伊調馨が優勝に名を連ねている。
出場した直近の2018年大会は、男子フリースタイルで57kg級・藤田雄大(青山学院大)、65kg級・米澤圭(早大)、70kg級・木下貴輪(クリナップ)、女子で53kg級・五十嵐未帆(至学館大)、65kg級・榎本美鈴(環太平洋大)、72kg級・進藤芽伊(日体大)、男子グレコローマンで63㎏級・北岡佑介(自衛隊)が優勝している。