(文=布施鋼治)
6月28日(土)~29日(日)、パリ・オリンピック・男子フリースタイル65㎏級金メダリストの清岡幸大郎(カクシングループ)と同女子57㎏級金メダリストの櫻井つぐみ(育英大助手)が地元・高知県のレスリング復興のために一肌脱ぐ。28日は高知県立青少年センター小アリーナでレスリング体験教室とレスリング講習会、29日は2人の名前を冠にした大会を行う。
体験教室は対象が幼児(3歳~)から中学生までの定員100名(募集はすでに終了)。櫻井は今春、高知大大学院に進学するためにUターン。父・櫻井優史さんが主宰する「高知レスリングクラブ」で自分の練習をしながら後進の育成に励んでいる。「1日でレスリングを教えることは難しいけど、体を動かすことは楽しいことを覚えてほしい」と願う。
また講習会も同所で行われる。翌日の大会参加者は無料、この講習会のみの方は参加料1,000円となっている。地元高知での開催に、清岡は「あれもこれも教えちゃう」と張り切っている。得意のリンクルホールドも地元のキッズレスラーに伝授するのか?
29日には揃って金メダルを獲得したことを記念して「第1回櫻井つぐみ・清岡幸大郎杯ジュニアレスリング大会」が同アリーナで開催される。出場資格を持つのは幼児、小学生、中学生。
櫻井は中学生のとき出場した吉田沙保里杯津市少年少女選手権の思い出と重ね合わせる。「あのとき、初めてオリンピック選手を生で見て、賞をいただいたりして、すごく心に残っている。なので、この大会も子供たちの心に残るような大会になればいいと思っています。この大会に出た子供たちの中から、将来オリンピックに出る子が出たらなおさらうれしい」
この大会には、高知クラブで櫻井の指導を受ける櫻井家の三女で今春のジュニアクイーンズカップU15や沼尻杯全国中学生選手権で優勝した櫻井つきのも出場する予定。
講習会や大会への出場などの問い合わせは櫻井優史まで(yuji8532@g.kochinet.ed.jp)。