国際検査機関(ITA)は5月7日、2021年東京オリンピック男子グレコローマン銀メダリストのイアコビ・カジャイア(ジョージア)が、1年間に3回、居場所が特定できない「居場所情報規則違反」のため、2年間の資格停止処分を科したことを発表した。
2019年世界選手権3位の同選手は、東京オリンピックでは決勝に進み、4連覇を目指したミハイン・ロペス(キューバ)に敗れて2位。同年の世界選手権でも3位に入り、世界レスリング連盟(UWW)が指定する検査対象者リストに含まれていた。
リストに含まれた選手は居場所情報を提出し、抜き打ち検査にそなえることが義務づけられている。しかし2023年から2024年の間、3度にわたって居場所が特定できなかったそうで、世界アンチ・ドーピング規程第2条4項に違反した。
第2条4項:競技者による居場所情報関連義務違反
登録検査対象者リストに含まれる競技者による 12ヶ月間の期間内における、「結果管理に関する国際基準」に定義されたとおりの 3 回の検査未了及び/又は提出義務違反の組み合わせ。
ITAは2024年5月31日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴え、審議の結果、ドーピング違反が認定された。2024年1月6日以降の成績は無効となるが、CASに異議申し立てする権利はある。