2025.05.09

【5.10~11西日本学生春季リーグ戦・展望】周南公立大が8季連続26度目の優勝を目指す、近大が阻止できるか

 2025年西日本学生春季リーグ戦5月10日(土)~11日(日)に大阪・金岡公園体育館で予定され、周南公立大が8季連続26度目の優勝を目指し、6季連続で2位だった近大がその牙城に挑む。

 同リーグの連続優勝記録は1964年春季~1969年秋季を制した関大の「12季連続」で、2001年秋季~2005年秋季を制した立命館大の「9季連続」が続く。周南公立大が歴代2位タイに追いつくには、まず春季を制することが必要。優勝回数も福岡大の28度、関大の27度に迫っており、春季を制すれば秋季に2つの部門のタイ記録へ挑むことになる。

《大会スケジュール》

▲7季連続で守田泰弘監督の体が宙に舞った西日本学生リーグ戦。再現か、新たな光景が?


 周南公立大は、昨年の主要メンバーから3選手が抜けたものの、西日本学生選手権の上位選手が残っており、グレコローマンの王者を含めた布陣で連覇へ挑む。予想されるメンバーは下記の通り。
57kg級 宮原健四郎(4年=秋田・秋田商高卒、2023年西日本学生選手権2位)
61kg級 岩田秀斗(3年=三重・朝明高卒、2023年西日本学生選手権5位)
65kg級 北村一気(4年=岡山・笠岡工高卒、2024年西日本学生選手権グレコローマン優勝)
70kg級 松田來大(3年=京都・丹後緑風高、2024年西日本学生選手権2位)
74kg級 谷川光星(4年=岡山・おかやま山陽高卒、2024年西日本学生選手権グレコローマン優勝)
86kg級 竹内遼斗(4年=長野・小諸商高卒、2023年西日本学生選手権3位)
125kg級 春風飛翼(4年=兵庫・神戸高塚高卒、2024年西日本学生選手権3位)

 宮原、北村、松田、谷川らは昨年もリーグ戦で活躍し、団体戦特有の流れも経験済み。経験値が高く、力強い戦力として期待される。

57~74kg級に実力者がそろう近大

 近大は、昨年の西日本学生選手権61kg級で1年生王者に輝いた尾浦悠斗(2年=三重・いなべ総合学園卒)のほか、同新人選手権を制した61kg級の川合相希(3年=千葉・日体大柏高卒)、同両スタイル優勝(65・67kg級)の小塚彪(2年=三重・いなべ総合学園卒)らの実力者がそろっている(関連記事)。

 57kg級に同新人選手権2位の由井廉太郎(2年=京都・京都八幡高卒)を起用し、川合、小塚を1階級ずつ上げれば74kg級までの4階級で実績のある選手がそろう。125kg級はグレコローマン中心の磯谷輝(3年=滋賀・八幡工高卒)に期待。97kg級で西日本学生選手権2位の高橋凱峰(4年=京都・日星高卒)が86kg級にエントリーされており、この階級で起用できればかなりの厚みとなる。

▲新人戦両スタイル優勝の小塚彪。近大を支えられるか

 水口貴之・新監督のもと、3位からの脱却を目指す立命館大は、2024年西日本学生選手権79kg級優勝の尾関友陽(3年=京都・海洋高卒)を中心に壁の打破を目指す。

 九州共立大は西日本学生選手権1年生王者の大関勁心(2年=栃木・足利大附高卒)のほかグレコローマンで4人に西日本学生王者を擁する。どこまで上位へ食い込むか。

 福岡大は西日本学生選手権125kg級2位の片岡拓海(3年=長崎・島原工高卒)湯元健一監督の体制となった大体大は同79kg級2位の茂野颯良(3年=和歌山・和歌山北高卒)鈴木貫太郎監督が就任して一部リーグ定着を目指す帝塚山大は同86kg級王者の升田康太(3年=京都・京都海洋高卒)を中心に上位を目指す(関連記事)。

 二部リーグは、昨年秋季に一部最下位で降格した日本文理大が、同志社大関大などと優勝を争う。

 女子は11選手をそろえる南九州大が圧倒的に有利な状況。福岡大、天理大、混成チーム(日本文理大・関学大・帝塚山大)を相手に、3季連続優勝を目指す。