2025.04.13

ロシア・北オセチア自治州議員がマミアシビリUWW副会長に謝罪を要求

 現政府に対し批判的なことで有名なロシアの「モスクワ・タイムズ」のニュース・サイトは、2025年欧州選手権(スロバキア)の表彰式の最中に起こったロシア・レスリング連盟のミハイル・マミアシビリ会長(世界レスリング連盟副会長)の暴挙(関連記事)に対して、厳しい論調の記事を掲載した。

 チェルメン・バリエフの出身地であるロシア・北オセチア自治州の議員が、この事件を「厚かましい、不当」と非難し、ロシア・スポーツ省に調査とマミアシビリ氏の謝罪を要求したことを報じ、ソスラン・ベスタエフ議員「チェルメン・ワリエフ選手とすべてのレスリング・ファン、そして特にオセチアの人々への謝罪を要求します」というコメントを紹介した。

▲問題となった男子フリースタイル74kg級表彰式=UWWサイトより

 「モスクワ・タイムズ」はソ連崩壊後の1992年に創刊され、ロシア政府の強権統治への批判などで存在感を発揮。ウクライナ侵略に伴う言論圧力の強まりを受け、拠点をオランダに移した。昨年7月、ロシアが「望ましくない組織」としてロシア国内での活動を禁止し、同メディアと協力した者を刑事訴追すると警告している。