2021年東京オリンピック・男子フリースタイル65kg級金メダリストの乙黒拓斗(自衛隊=26歳)が4月4日、自身のインスタグラムで現役引退を表明した。
「急な発表で驚く方もいるかもしれませんが」との前置きのあと、「レスリング選手を引退することになりました」と続き、「たくさん応援してもらい、幸せなレスリング人生でした。大好きなレスリングを嫌いになるまでやれたので悔いはないです」「選手としてはお別れとなります」とつづった。
同選手はJOCエリートアカデミー(東京・帝京高)から山梨学院大へ進学。当時の高田裕司監督や小幡邦彦コーチ(現監督)の指導で実力を伸ばし、2018年世界選手権で日本男子史上最年少となる「19歳10ヶ月9日」で世界チャンピオンへ。現在までこの記録は破られていない。
東京オリンピック後は右足の負傷に苦しみ、2023年世界選手権(セルビア)に出場したものの、負傷で途中棄権して順位なし。同年の全日本選手権の準決勝で清岡幸大郎(当時日体大)に敗れてパリ・オリンピックの代表を逃し、その後、大会には出場していなかった。
インスタグラムには、今後の進路についてはふれていない。
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