2025年アジア選手権(ヨルダン・アンマン)に出場した日本チームが4月1日までに帰国した。3スタイルともチャンピオンを輩出し、国別対抗得点は女子が優勝、男子両スタイルも3位入賞を果たした。各スタイルの監督に大会を総括してもらった。
■小平清貴総監督(3スタイルで金8・銀2・銅11)「若手とベテランの混合チームで好成績を残せてよかった。自分の技術が通じたことで自信を持った選手もいれば、課題を見つけた選手もいて、いい経験ができた。オリンピック代表は尾﨑野乃香(女子62kg級)のみという新しい戦力でも、アジアで十分に通じることが分かった。オリンピック代表選手が戻って激しい代表争いが展開されることで、さらに伸びると思う。
女子と男子フリースタイルの軽量級は北朝鮮が不気味な存在になった(女子は金2・銀3、男子フリースタイルは金1・銅1)。男子グレコローマンでも強かったが(金1・銅2)、ウズベキスタンが伸びている。しっかり研究したい」
■男子グレコローマン・松本隆太郎監督(金1・銀1・銅4。国別対抗得点は2年連続3位)「60、67kg級でも金メダルが取れると思っていたが、スタンド戦でポイントが取れなかった。国内と同じ闘いでは、こうなってしまう。本人たちも感じたことだと思う。国内での闘いを考えるのではなく、海外での闘いを見据えて練習してほしい。金1個は、やはり不満の残る結果。2連覇を目指した吉田泰造は、すごく緊張していて、悪いところが出てしまった。海外の選手から研究されている。
(1-1で終わったときのルール変更案は)攻めない選手が最後に勝つのは、確かにおかしい(ので、もっともな修正)。しかし、先制されても後半で勝負する日本選手特有の闘いをすればいい。大きな変化はないように思う」
■女子・金浜良監督の話(金4・銀1・銅4。国別対抗得点は優勝)「北朝鮮(金2・銀4・銅1)の躍進を警戒しなければならない、に尽きます。スピードとパワーがあって、選手もびっくり、という感じでした。男子フリースタイルでも軽量級の選手については、同じような感じでした。ドーピングでもやっているのでは、と思うえるほどパワフルでした。
その中でも、勝てた選手もいるので、よくやったとは思いますが、世界選手権へ向けて北朝鮮選手の対策を考えなければならないと思いました。(最近のアジア女子はインドの躍進がすごかったが)北朝鮮の強さがすごく、かすんでいましたね」
■男子フリースタイル・湯元進一監督の話(金3・銅3。国別対抗得点は2年連続2位)「国別対抗得点で優勝を狙えるチームだと思っていた。米満(達弘)コーチも同じ考えだった。それだけに、2位は悔しい、という思いがある。57kg級は日本の伝統の階級なので、坂本輪にも当然優勝を目指せる実力はあったが、アメリカからの参加ということでコンディションが今ひとつ。成長期なので体重調整も大変だったかもしれない。
重量級もメダルを取り、全体の層は間違いなく上がっている。世界選手権は、オリンピック代表選手が戻って代表を争うことになるので、さらに戦力アップが期待できる」