須田宝（山梨学院大）が優勝、46年ぶりの3階級制覇…2025年アジア選手権・最終日（男子フリースタイル）

　2025年アジア選手権最終日は3月30日、ヨルダン・アンマンで男子フリースタイル5階級が行われ、61kg級の須田宝（山梨学院大）が優勝、86kg級の白井達也（佐賀県スポーツ協会）と92kg級の石黒峻士（MTX GOLDKIDS）が銅メダルを獲得した。

　須田は、１回戦で昨年3位のリ・クムチョル（北朝鮮）を破り、準決勝で2月のUWWランキング大会第1戦（クロアチア）優勝のアーマド・モハマド・ネジャド（イラン）を2－2の同スコアながら下した。決勝で昨年57kg級2位のウディト（インド）と対戦し、6－4で勝った。2月のUWWランキング大会第2戦（アルバニア）に続く優勝。

▲2月のUWWランキング大会（アルバニア）に続く優勝を達成した須田宝＝UWWサイトより

　白井は2回戦でイラン選手に敗れたが、敗者復活戦の不戦勝を経て3位決定戦へ。2023年U20アジア選手権優勝のダヒヤ・ムクル（インド）を4－2で下した。2年連続で銅メダルを獲得。

　石黒は2回戦でパリ・オリンピック86kg級代表のモンゴル選手を破ったが、準決勝で2023年アジア大会86kg級2位のディーパック・プニア（インド）に黒星。3位決定戦でキルギス選手を破り、2021年アジア選手権97kg級銅メダル以来の国際大会のメダルを獲得した。

▲2年連続銅メダルの白井達也＝UWWサイトより

▲石黒峻志は4年ぶりのアジア銅メダル＝UWWサイトより

　74kg級の高田煕（自衛隊）と125kg級の山本泰輝（自衛隊）は、ともに1回戦を勝ったものの、2回戦で敗れて敗者復活戦に回れなかった。

　男子フリースタイルは「金3・銅3」を獲得。昨年の男子グレコローマンが3階級で優勝しているが、フリースタイルの3階級制覇は1979年の5階級優勝以来。国別対抗得点は146点をマークし、昨年に続いて2位だった。優勝は4階級で優勝して190点のイラン、3位は123点のカザフスタン。

　各選手の成績は下記の通り。

▲2年連続で国別対抗得点2位の男子フリースタイル・チーム＝UWWサイトより

男子フリースタイル

　【61kg級】須田宝（山梨学院大）　　　優勝＝12選手出場《トーナメント表》
決　勝　○［6-4］Udit UDIT（インド）
準決勝　○［2-2］Ahmad M. MOHAMMADNEZHADJAVAN（イラン）
２回戦　○［7-4］Kum Chol RI（北朝鮮）
１回戦　　ＢＹＥ

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　【74kg級】高田煕（自衛隊）　　　10位＝16選手出場《トーナメント表》
２回戦　●［0-4］Mohammad Reza Asadollah SHAKERI（イラン）
１回戦　○［10-5］Jaideep JAIDEEP（インド）

※敗者復活戦に回れず

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　【86kg級】白井達也（佐賀県スポーツ協会）　　　3位＝15選手出場《トーナメント表》
３決戦　○［4-2］Mukul DAHIYA（インド）
敗復戦　○［不戦勝］M AL AZZAWI M. （イラク）
２回戦　●［VSU、3:23=0-10］Abolfazl Y. RAHMANI FIROUZJAEI（イラン）
１回戦　○［VSU、3:00=10-0］FAHRIANSYAH FAHRIANSYAH（インドネシア）

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　【92kg級】石黒峻士（MTX GOLDKIDS）　　　3位＝10選手出場《トーナメント表》
３決戦　○［VSU、1:52=11-0］Bekzat RAKHIMOV（キルギス）
準決勝　●［1-8］Deepak PUNIA（インド）
２回戦　○［5-3］Bat Erdene. BYAMBASUREN（モンゴル）
１回戦　○［不戦勝＝負傷］Magomed SHARIPOV（バーレーン）

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　【125kg級】山本泰輝（自衛隊）　　　7位＝11選手出場《トーナメント表》
２回戦　●［VSU、2:02=0-11］Shamil Magomed A SHARIPOV（バーレーン）
１回戦　○［4-3］Nursultan AZOV（カザフスタン）

※敗者復活戦に回れず

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《国別対抗得点》
［1］イラン 190点、［2］日本 146点、［3］カザフスタン 123点、［4］モンゴル 121点、［5］キルギス 111点、［6］インド 83点、［7］中国 69点、［8］ウズベキスタン 60点