2025.03.28

吉元玲美那(KeePer技研)と尾西桜(日体大)が優勝…2025年アジア選手権・第3日(女子)

 2025年アジア選手権第3日は3月27日、ヨルダン・アンマンで女子がスタート。5階級が行われ、50kg級の吉元玲美那(KeePer技研)と59kg級の尾西桜(日体大)が優勝、55kg級の村山春菜(自衛隊)と76kg級の山本和佳(至学館大)が銅メダルを獲得した。

 吉元はインドと韓国の選手を破ったあと、アジア・カデット(現U17)選手権優勝の実績があるウォン・ミョンギョン(北朝鮮)に5-1で勝利。決勝は昨年のU20世界チャンピオンのユ・ザン(中国)と対戦し、8-0で勝った。

 2022・23年に続く3度目の優勝で、2023年アジア大会を含めて4度目のアジアの頂点へ。2021年世界選手権を含め、国際大会を5大会連続で制した。

▲決勝で中国選手を寄せ付けなかった吉元玲美那=UWWサイトより

▲4度目のアジア・チャンピオンに輝いた吉元玲美那=UWWサイトより

 尾西はインドとモンゴルの選手に快勝して決勝へ。新鋭のホン・ピョル(北朝鮮)にラスト5秒まで3-4とリードを許していたが、場外へ出し、相手に場外逃避のコーションもついて逆転(相手のチャレンジ失敗でスコアは6-4へ)。シニアでは2月のUWWランキング大会(アルバニア)に続く優勝を成し遂げた。

 村山は初戦の1回戦で昨年2位のオ・キョンリョン(北朝鮮)に5-6で黒星。敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でウズベキスタン選手を破った。出場した国際大会すべてでメダルを手にしている。

 山本は1回戦でパリ・オリンピック代表のダバナサン・エンハマー(モンゴル)を破ったが、準決勝でやはり同代表のリーティカ(インド)に黒星。しかし、3位決定戦で韓国選手を破った。昨年のU23世界選手権銅メダルに続くメダル獲得。

 68kg級の石井亜海(育英大)は負傷のため出場を取りやめた。

 各選手の成績は下記の通り。

▲決勝で思わぬ苦戦を強いられた尾西桜=UWWサイトより

▲ラスト5秒で逆転勝利=UWWサイトより


女子

 【50kg級】吉元玲美那(KeePer技研)   優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[8-0]Yu ZHANG(中国)
準決勝 ○[5-1]Myonggyong WON(北朝鮮)
2回戦 ○[VSU、2:15=11-0]Miran CHEON(韓国)
1回戦 ○[VSU、1:19=10-0]Ankush ANKUSH(インド)

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 【55kg級】村山春菜(自衛隊)   3位=11選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[8-0]Dilshoda MATNAZAROVA(ウズベキスタン)
敗復戦 ○[フォール、0-4]Aruuke KADYRBEK KYZY(キルギス)
2回戦 ●[5-6]Kyong Ryong. OH(北朝鮮)
1回戦  BYE

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 【59kg級】尾西桜(日体大)   優勝=10選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-4]Pyol HONG(北朝鮮)
準決勝 ○[VSU、0:41=10-0]Altjin TOGTOKH(モンゴル)
2回戦 ○[VSU、2:13=12-2]Muskan MUSKAN(インド)
1回戦  BYE

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 【68kg級】石井亜海(育英大)   8位=10選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[不戦敗=負傷]Mansi LATHER(インド)
1回戦  BYE

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 【76kg級】山本和佳(至学館大)   3位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:59=10-0]Seoyeon JEONG(韓国)
2回戦 ●[フォール、4:12=0-10]Reetika REETIKA(インド)
1回戦 ○[4-2]Davaanasan ENKH AMAR(モンゴル)