2025.03.26

山際航平(日体大)が優勝、奈良勇太(警視庁)が3位…2025年アジア選手権・第1日(男子グレコローマン)

 2025年アジア選手権は3月25日、ヨルダン・アンマンで開幕。男子グレコローマン5階級が行われ、55kg級の山際航平(日体大)が5試合を勝ち抜いて優勝、125kg級の奈良勇太(警視庁)が銅メダルを獲得した。

▲決勝で粘り勝ち、国際大会で初の優勝を飾った山際航平(日体大)=UWWサイトより

 山際は、韓国と中国の選手を破ったあと、準決勝で昨年優勝のロ・ユチョル(北朝鮮)を11-9で下した。決勝は60kg級から階級を下げてきたアリ・アッバス・アルビドハン(イラク)と対戦。一進一退のあと、終盤に反り投げを決めて優位に立ち、7-1で勝った。

 昨年のU23世界選手権銅メダルに続く国際大会の優勝で、金メダルは初。日本は大会初日にして金メダルを獲得し、男子グレコローマンは3階級を制した昨年に続いてチャンピオンを輩出した。

▲貴重な追加ポイントとなった山際の終盤の反り投げ=UWWサイトより

 奈良は初戦の2回戦で韓国選手を破ったあと、準決勝で昨年のU23世界王者のファルディン・ヘダヤティ(イラン)に黒星。3位決定戦で昨年3位のエルラン・マナトベコフ(キルギス)を破った。2023年のアジア選手権97kg級銅メダルに続き、この階級で初めての国際大会のメダル獲得。

 63kg級の三谷剛大(育英大)は、2回戦で今年の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)2位のモハマド・ケシュトカー(イラン)に敗れ、3位決定戦も昨年67kg級3位のチュン・ハンヤエ(韓国)に敗れてメダルを逃した。

 87kg級の阪部創(自衛隊)は1回戦で敗れて敗者復活戦へ回れず。77kg級の櫻庭功大(自衛隊)は負傷のため出場をとりやめた。

 各選手の成績は下記の通り。

▲3位決定戦で勝ち、新たな階級で初の国際大会メダルを手にした奈良勇太(警視庁)=UWWサイトより


男子グレコローマン

 【55kg級】山際航平(日体大)   優勝=14選手《トーナメント表》
決 勝 ○[7-1]Sajjad Ali Mukasr ALBIDHAN(イラク)
準決勝 ○[11-9]Yu Chol RO(北朝鮮)
2回戦 ○[6-0]Yun LU(中国)
1回戦 ○[VSU、5:01=11-1]Junsik YU(韓国)

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 【63kg級】三谷剛大(育英大)   5位=13選手《トーナメント表》
3決戦 ●[3-6]Hanjae CHUNG(韓国)
2回戦 ●[2-9]Mohammad Mahdi Abbas KESHTKAR(イラン)
1回戦 ○[VSU、2:51=8-0]Azatjan ACHILOV(トルクメニスタン)

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 【77kg級】櫻庭功大(自衛隊)   11位=15選手《トーナメント表》
敗復戦 ●[不戦敗=負傷]Lai Hsiang YAO(台湾)
1回戦 ●[不戦敗=負傷]Alireza M. ABDEVALI(イラン)

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 【87kg級】阪部創(自衛隊)   8位=9選手《トーナメント表》
1回戦 ●[1-6]Sanghyeok PARK(韓国)

※敗復戦に回れず

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 【130kg級】奈良勇太(警視庁)   3位=10選手《トーナメント表》
3決戦 ○[7-3]Erlan MANATBEKOV(キルギス)
準決勝 ●[VSU、1:06=0-9]Fardin Shaban HEDAYATI(イラン)
2回戦 ○[13-5]Seonjae KIM(韓国)
1回戦  BYE