尾西桜（日体大）森川美和（ALSOK）石井亜海（育英大）が優勝…2025年ムハメト・マロ国際大会・第3日

　【ティラナ（アルバニア）】世界レスリング連盟（UWW）の2025年第2回ランキング大会「ムハメト・マロ国際大会」第3日は2月28日、アルバニア・ティラナで男女6階級が行われ、女子59kg級の尾西桜（日体大）、65kg級の森川美和（ALSOK）、68kg級の石井亜海（育英大）の3選手が優勝、男子グレコローマン77kg級の櫻庭功大（自衛隊）が3位に入った。

　尾西は、準決勝で昨年のU23世界選手権優勝のソロミイア・ビニュク（ウクライナ）を下すなど、全4試合をテクニカルスペリオリティで勝つ圧勝の優勝。国際大会で6大会連続でメダルを手にし、シニア初の大会で優勝した。

▲シニア初の国際大会出場で優勝尾西桜＝撮影・保高幸子

　森川は、ノルディック方式の初戦で2年連続U23世界選手権優勝のイリナ・リンガチ（モルドバ）に敗れたものの、準決勝へ進み、決勝でリンガチと再戦。相手の負傷棄権で金メダルを手にした。2022年U23世界選手権以来の国際大会の優勝。

　石井は、2回戦で昨年の世界選手権65kg級2位のカテリナ・ゼレニヒ（ルーマニア）を破るなどして決勝へ進出。中国の新鋭選手を8－2で下した。昨年のU23＆シニア（72kg級）の世界選手権に続き、国際大会を3大会連続で制した。

　櫻庭は2回戦で昨年の82kg級世界3位のトルコ選手を破るなど2連勝のあと、準決勝でU23世界選手権優勝の実績を持つアイドリス・イバエフ（ドイツ）に黒星。3位決定戦でセルビアの選手を破って銅メダルを引き寄せた。2023年アジア選手権銅メダル以来の国際大会のメダル獲得。

　87kg級の阪部創（自衛隊）は1回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

▲初戦はつまづいたが、最後は優勝の森川美和＝撮影・保高幸子

▲72kg級世界チャンピオンの実力を発揮した石井亜海＝撮影・保高幸子

　各選手の成績は下記の通り。

女子

　【59kg級】尾西桜（日体大）　　　優勝＝7選手出場
決　　　勝　○［VSU、1:43=10-0］Anastasiia SIDELNIKOVA（UWW=ロシア）
準　決　勝　○［VSU、4:28=13-2］Solomiia VYNNYK（ウクライナ）
予選リーグ３回戦　○［VSU、4:11=12-1］Abigail E. NETTE（米国）
予選リーグ２回戦　○［VSU、1:04=10-0］Bediha GUN（トルコ）
予選リーグ１回戦　ＢＹＥ

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　【65kg級】森川美和（ALSOK）　　　優勝＝7選手出場
決　　　勝　○［負傷棄権、2:27=3-6］Irina RINGACI（モルドバ）
準　決　勝　○［6-3］Iryna KOLIADENKO（ウクライナ）
予選リーグ３回戦　○［3-0］Yuqi RAO（中国）
予選リーグ２回戦　　ＢＹＥ
予選リーグ１回戦　●［5-7］Irina RINGACI（モルドバ）

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　【68kg級】石井亜海（育英大）　　　優勝＝9選手出場
決　勝　○［8-2］Zelu LI（中国）
準決勝　○［VSU、4:25=13-2］Kateryna ZELENYKH（ルーマニア）
２回戦　○［VSU、4:16=10-0］Gerda BARTH（ドイツ）
１回戦　ＢＹＥ

男子グレコローマン

　【77kg級】櫻庭功大（自衛隊）　　　3位＝23選手出場
３決戦　○［7-4］Aleksa ILIC（セルビア）
準決勝　●［VSU、4:18=0-8］Idris H. IBAEV（ドイツ）
３回戦　○［5-3］Ahmet YILMAZ（トルコ）
２回戦　○［3-3］Artur POLITAIEV（ウクライナ）
１回戦　ＢＹＥ

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　【87kg級】阪部創（自衛隊）　　　22位＝26選手出場
１回戦　●［1-7］Achiko BOLKVADZE（ジョージア）

※敗者復活戦に回れず