2025.02.27

須田宝(山梨学院大)と青柳善の輔(クリナップ)が優勝…2025年ムハメト・マロ国際大会・第1日

 世界レスリング連盟(UWW)の2025年第2回ランキング大会「ムハメト・マロ国際大会」は2月26日、アルバニア・ティラナで開幕。男子フリースタイル5階級が行われ、61kg級の須田宝(山梨学院大)と70kg級の青柳善の輔(クリナップ)が優勝した。65kg級の田南部魁星(日体大)荻野海志(山梨学院大)は、ともに3位決定戦で敗れて5位。

 須田は準決勝で昨年のU23欧州選手権57kg級優勝のアルテム・ゴバエフ(UWW=ロシア)を破って決勝へ進出。2023年U23世界選手権57kg級優勝のナチン・モングッシュ(UWW=ロシア)と対戦し、8-2から8-8まで追い上げられてコーションを2度受けたものの、ビッグポイントの差で辛勝。初の国際大会優勝を飾った。

▲U23世界選手権王者を破り、初の国際大会優勝を飾った須田宝(山梨学院大)=UWWサイトより

 青柳は、準決勝で世界選手権2位の実績を持つジェームズ・グリーン(米国)を破り、決勝で2023年世界選手権65kg級3位のバズゲン・テバニャン(アルメニア)と対戦。1-1の内容差でリードを許していたが、ラスト41秒、アクティビティタイムによる貴重な1点をゲット。終了間際に2点を加え、4-1で破った。

 青柳は昨年11月の「韓国オープン国際大会」に続く優勝で、2023年のU23世界選手権以来、7大会連続で国際大会のメダルを手にしている。

 田南部は準決勝で昨年のアジア選手権61kg級優勝のタイリベク・ジュマシュベクウウル(キルギス)に、荻野は3回戦でパリ・オリンピック2位のラフマン・アモウザドハリリ(イラン)に、それぞれ敗れ、ともに3位決定戦でも敗れてメダルを手にできなかった。

 57kg級の弓矢健人(日体大)は1回戦で黒星。74kg級の高田熙(自衛隊)は1勝したあとの3回戦で敗れ、ともに敗者復活戦に回れなかった。

▲昨年11月の韓国オープンに続いて国際大会を制した青柳善の輔=撮影・保高幸子

 各選手の成績は下記の通り。


男子フリースタイル

 【57kg級】弓矢健人(日体大)   10=14選手出場
1回戦  ●[11-14]Manvel KHNDZRTSYAN(アルメニア)

※敗者復活戦に回れず

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 【61kg級】須田宝(山梨学院大)   優勝=16選手出場
決 勝 ○[8-8]Nachyn MONGUSH(UWW=ロシア)
準決勝 ○[9-2]Artem GOBAEV(UWW=ロシア)
2回戦 ○[3-1]Leomid COLESNIC(ルーマニア)
1回戦 ○[VSU、1:22=11-0]Giorgi GONIASHVILI(ジョージア)

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 【65kg級】田南部魁星(日体大)   5位=21選手出場
3決戦 ●[1-3]Bilol SHARIP UULU(キルギス)
準決勝 ●[VSU、6:00=3-14]Taiyrbek ZHUMASHBEK UULU(キルギス)
3回戦 ○[VSU、10-0]Sergiu LUPASCO(モルドバ)
2回戦 ○[10-8]Islam DUDAEV(アルバニア)
1回戦  BYE

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 【65kg級】荻野海志(山梨学院大)   5位=21選手出場
3決戦 ●[1-9]Real Marshall Ray WOODS(米国)
敗復戦 ○[11-2]Nursultan SADYK(カザフスタン)
3回戦 ●[0-4]Rahman M. AMOUZADKHALILI(イラン)
2回戦 ○[2-0]Adilkhan ALBAIULY(カザフスタン)
1回戦  BYE

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 【70kg級】青柳善の輔(クリナップ)   優勝=16選手出場
決 勝 ○[4-1]Vazgen TEVANYAN(アルメニア)
準決勝 ○[4-1]James M. GREEN(米国)
2回戦 ○[VSU、5:12=11-1]William F. LEWAN JR(米国)
1回戦 ○[不戦勝]Arman ANDREASYAN(アルメニア)

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 【74kg級】高田熙(自衛隊)   8位=18選手出場
3回戦 ●[1-8]Magoma DIBIRGADZHIEV(UWW=ロシア)
2回戦 ○[VSU、5:22=12-0]Ning WANG(中国)
1回戦  BYE

※敗者復活戦に回れず