昨年のパリ・オリンピック女子50kg級優勝のサラ・ヒルデブラント(31歳=米国)が2月14日、選手生活からの引退を発表。世界レスリング連盟(UWW)もウェブサイトで報じた。今後はナショナルチームのアシスタントコーチとして後進の指導にあたる。
同選手は2010年世界ジュニア(現U20)選手権で国際舞台にデビュー。2020年春、それまでの55・53kg級から階級を下げて東京オリンピック・パンアメリカン予選へ挑んで出場枠を獲得。東京オリンピックでは銅メダルを獲得した。その後の3度の世界選手権で銀・銅・銅を取り、パリ・オリンピックで金メダルを獲得。
米国女子では、ヘレン・マルーリス(2016年53kg級)、タミラ・メンサストック(2021年68kg級)、アミート・エロル(2024年68kg級)に続き、4人目のオリンピック・チャンピオンとなった。オリンピックで複数個のメダル獲得はマルーリスに続いて2人目。
ヒルデブラントは「長いキャリアを積んで、レスリングから多くのことを学びました。後に続く選手の挑戦を助けるために情熱とエネルギーを注げるのは、とてもエキサイティングなことです」とコメントした。