2025.01.31

井上謙二体制がスタート…3スタイル約75選手が参加して合同合宿

▲3スタイル約75選手が参加して行われた新体制最初の全日本合宿

 2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けて新体制が始動した。新任の井上謙二強化本部長(自衛隊)を指揮官とした全日本チームが1月27日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで3スタイル合同の合宿をスタート。パリ・オリンピック代表の女子5選手(藤波朱理、櫻井つぐみ、元木咲良、尾﨑野乃香、鏡優翔)を含め、3スタイルで総勢約75選手が参加し、2028年へ向けてのスタートを切った。

 女子チームには、これまでアントラージュコーチとして日本代表チームに関わっていた伊調馨コーチ(ALSOK)と、自衛隊で女子選手を指導していた小原日登美の2人のオリンピック金メダリストがコーチとして参加した。女子のオリンピック金メダリストが強化スタッフに加わるのは初めて。

▲パリ・オリンピック代表を含めて集った日本トップ選手

 選手に対しては合宿初日に新スタッフを紹介したが、この日は報道陣向けに改めて新体制のスタッフを紹介(クリック)。その後、井上本部長は「パリ・オリンピックでは、日本レスリング界史上最高の金メダル8個を取りました。満足は衰退の始まりと言います。2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けては、パリ・オリンピック以上の成績を目標にしたい」と宣言。強化スタッフは選手を信じ、選手が自分を信じられるような練習環境をつくることを掲げ、「スタッフが協力して選手のためにまい進していきたい」とあいさつ。

 取材に訪れたメディアに対して「本当にありがとうございます。本日は選手の魅力をしっかり発信してください。これからも日本レスリング界をよろしくお願いします」と伝え、メディアと歩調を合わせてでロサンゼルス・オリンピックへ向かう気持ちを表した。

 なお、同所のレスリング場が改築工事中のため、ふだんは卓球などが行われている部屋に6面マットを敷いて行われた。

※井上強化本部長ほかのインタビューを順次掲載していきます


▲参加全選手による記念撮影。鏡優翔選手(中列右から7人目)の「かわいい」の発声と、小畑詩音選手(前列左から4人目)のプロレス・ファンお馴染みの「ゼア」の発声でポーズ

▲女子・金浜良強化委員長(サントリー)

▲男子フリースタイル・湯元進一強化委員長(自衛隊)

▲男子グレコローマン・松本隆太郎強化委員長(育英大監督)

▲技術指導をする伊調馨・女子コーチと、後方から見つめる井上謙二強化本部長

▲女子の小原日登美コーチも熱烈指導

▲技術指導する男子フリースタイル・高橋侑希コーチ(山梨学院大=2017年世界チャンピオン)

▲練習を見つめる男子グレコローマン新任の松井謙コーチ(フリー=2021年世界チャンピオン)

▲男子重量級の歴史を塗り替える可能性を持つ吉田アラシ(日大)

▲全日本マスターズ選手権(1月19日)で優勝したばかりの高谷惣亮(拓大職)も参加

▲練習終了時、井上本部長は「レスリングの魅力をアピールしてほしい」と訴えた