2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けて新体制が始動した。新任の井上謙二強化本部長(自衛隊)を指揮官とした全日本チームが1月27日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで3スタイル合同の合宿をスタート。パリ・オリンピック代表の女子5選手(藤波朱理、櫻井つぐみ、元木咲良、尾﨑野乃香、鏡優翔)を含め、3スタイルで総勢約75選手が参加し、2028年へ向けてのスタートを切った。
女子チームには、これまでアントラージュコーチとして日本代表チームに関わっていた伊調馨コーチ(ALSOK)と、自衛隊で女子選手を指導していた小原日登美の2人のオリンピック金メダリストがコーチとして参加した。女子のオリンピック金メダリストが強化スタッフに加わるのは初めて。
選手に対しては合宿初日に新スタッフを紹介したが、この日は報道陣向けに改めて新体制のスタッフを紹介(クリック)。その後、井上本部長は「パリ・オリンピックでは、日本レスリング界史上最高の金メダル8個を取りました。満足は衰退の始まりと言います。2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けては、パリ・オリンピック以上の成績を目標にしたい」と宣言。強化スタッフは選手を信じ、選手が自分を信じられるような練習環境をつくることを掲げ、「スタッフが協力して選手のためにまい進していきたい」とあいさつ。
取材に訪れたメディアに対して「本当にありがとうございます。本日は選手の魅力をしっかり発信してください。これからも日本レスリング界をよろしくお願いします」と伝え、メディアと歩調を合わせてでロサンゼルス・オリンピックへ向かう気持ちを表した。
なお、同所のレスリング場が改築工事中のため、ふだんは卓球などが行われている部屋に6面マットを敷いて行われた。
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