2025年全日本マスターズ選手権は1月19日、東京・青少年総合センターで252選手がエントリーして行われ、DivisionA(35~40歳)88kg級に、全日本選手権12度優勝で昨年12月も男子フリースタイル86kg級で3位だった高谷惣亮さん(拓大職)が出場。決勝で昨年の世界ベテランズ選手権DivisionA 88kg級3位の奈良部嘉明さん(茨城・築西広域消防本部)を破って初出場初優勝を達成した。同100kg級は、昨年の明治杯全日本選抜選手権男子グレコローマン97kg級優勝の天野雅之さん(学校法人中央大学職員)が昨年に続いて優勝した。
DivisionF(61~65歳)70kg級の五位塚悟さん(大東大OB)はコロナによる2大会の休止をはさんで14大会連続20度目の優勝を飾り、自身の持つ最多優勝記録を更新。DivisionC(46~50歳)78kg級は本名栄仁さん(新潟・巻っずクラブ)が9大会連続12度目の優勝を達成し、歴代2位の記録を伸ばした。同70kg級は世界ベテランズV3の伊東克佳さん(東京グロリア)が勝ち、4大会連続優勝。
DivisionB(41~45歳)70kg級は、昨年優勝の坂本将典(東京・SKアカデミー)が世界ベテランズ選手権王者の実力を発揮して優勝。同62kg級は、昨年優勝で世界ベテランズ王者返り咲きを目指す藤本健太(三恵海運)が2連覇を達成した。
今大会から、35歳を待たずにマットに戻ってきてほしいという目的から30歳〜34歳を対象としたDivisionXが新設され、4階級に10選手が出場。70kg級はパリ・オリンピックに向けての尾﨑野乃香のコーチでもあった栗森幸次郎(KURIMORI FILM)が勝ち、78kg級は昨年の全国社会人オープン選手権86kg級王者の阿部宏隆(水戸市レスリングスポーツ少年団)が制した。
10回出場として、山下勝さん(石川・志賀高教)、秋葉浩和さん(山形・庄内少年少女クラブ)、中村香織さん(新潟・巻っずクラブ)、竹中伸行さん(大阪・大阪竹中道場)の4人が特別表彰を受けた。還暦表彰はサヘビ・モハラムさん(SKアカデミー本庄道場)、重廣信男さん(福岡・九国)、諏訪勉さん(香川・高松クラブ)、古希表彰は竹中伸行さん(前述)が、それぞれ表彰を受けた。
各階級の成績は下記の通り。