2024年パリ・オリンピック代表/男子グレコローマン60kg級・文田健一郎(ミキハウス)

 

文田健一郎(ふみた・けんいちろう)

《JWFデータベース》 《UWWデータベース》 《国際大会成績》

【生年月日(年齢)/出身地】1995年12月18日(28歳)/山梨県

【出身クラブ/出身校】山梨・韮崎工高~日体大卒

【所属】ミキハウス

【身長】168cm

【過去のオリンピック・世界選手権出場】2017年=優勝(59kg級)、2019年=優勝、2021年東京オリンピック=2位、2022年=3位、2023年=2位(以上、60kg級)

【主な成績】
 中学へ進んでから本格的にレスリングに取り組み、2010年に全国中学生選手権46kg級で優勝、アジア・カデット(現U17)選手権2位など国際舞台で通じる力を発揮。

 父・敏郎さん(日体大レスリング部OB)が監督を務める山梨・韮崎工高へ進み、2013年インターハイ60kg級優勝など実績を残す一方、グレコローマンに力を入れ、2011~13年に全国高校生グレコローマン選手権と国体の両大会で3連覇を果たした(50・55・60kg級)。2013年には全日本選手権に出場し、男子グレコローマン55kg級で3位入賞。

 日体大へ進んでグレコローマンに専念。2015年の全日本学生選手権と国体の59kg級を制覇。2016年に明治杯全日本選抜選手権、国体、全日本選手権を制覇。全日本選手権ではリオデジャネイロ・オリンピック銀メダリストの太田忍を破る価値ある優勝。

 2017年にアジア選手権で優勝し、明治杯全日本選抜選手権でも勝って世界選手権の代表権を獲得。世界選手権では5試合を勝ち抜いて初出場初優勝を遂げた。日本選手の世界選手権優勝は1983年の江藤正基(グレコローマン57kg級)以来、34年ぶりの快挙だった。

 2018年は世界選手権の出場を逃したが、同年の全日本選手権と2019年全日本選抜選手権に勝ち、2年ぶりの世界選手権に出場。前年優勝のロシア選手を破って世界一に返り咲き、東京オリンピックの代表内定を引き寄せた。2020年2月のアジア選手権で優勝。コロナ禍のブランクを経て、同年12月の全日本選手権でも優勝。

 2021年東京オリンピックは決勝で敗れ、銀メダルに終わった。2023年は全日本選抜選手権とプレーオフを勝ち抜いて世界選手権代表へ。7月の「ピトラシンスキ国際大会」(ポーランド)を制したあと出場した世界選手権は3位。

 2022年全日本選手権は制したが、2023年明治杯全日本選抜選手権は負傷欠場。プレーオフで勝ち、2年連続で世界選手権へ出場。前年の世界チャンピオンに敗れ、銀メダルに終わったものの、規定でオリンピック2大会連続出場を決めた。