2024.12.28

パリ・オリンピックの代表8選手がマット上からあいさつ…2024年全日本選手権最終日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 2024年天皇杯全日本選手権最終日の12月22日、今夏のパリ・オリンピック代表のうち8選手がマットに上がり、清岡幸大郎(三恵海運)が「オリンピックの際には、たくさんの熱い応援をありがとうございました。応援が選手の力になりました」とあいさつするなど、全選手がマイクを持ってオリンピックでの応援の感謝を気持ちを表した。

 報道陣の取材に応じた各選手は、今年1年間を振り返るとともに、今後についてなどを話した。

▲全日本選手権の最終日、マット上からあいさつするパリ・オリンピック代表選手=撮影・矢吹建夫


 ■女子53kg級金・藤波朱理(日体大)「小さい頃からの夢を感じることができた。終わってからもいろいろ考えたけど、レスリングの力を感じることができました。来年の明治杯で57kg級で出場し、そこで勝って世界選手権で優勝できるように頑張りたい。今年の漢字は『夢』です。夢を求めてきましたし、来年からもいろんな夢を目指したいです」

 ■女子57kg級金・櫻井つぐみ(育英大助手)「間違いなく、今までの中で一番濃い1年だったと思います。テレビの番組に呼んでいただくことも多く、今までテレビでしか見たことのない人に会うことできて、オリンピック優勝という夢をかなえたことで、その先も変わるんだな、ということを感じました。(藤波朱理が57kg級に参戦することは)ロサンゼルスを目指すなら闘わなければなりませんが、4年という期間は長いので、まだ考えられません。今年の漢字は『金』です。光り輝いた1年でした」

 ■女子62kg級金・元木咲良(育英大助手)「一番苦しくてうれしい1年でした。4月にアジア選手権で負けて、すごく不安だったんですが、できることをやって(パリの)マットに上がることができました。苦しかったけど、うれしかった。今年雄の漢字は『勇』です。今まで勇気を出して闘うことができなかったけれど、今年できました。これからも勇気をもって挑戦したい」

 ■女子68kg級銅・尾﨑野乃香(慶大=今大会は62kg級に出場して優勝)「天皇杯も出ましたし、ここまでの1年間は早かった。いろんな経験をしてきて、年末に優勝で終われるのはうれしい。来年からは、U23やシニア世界選手権でも頑張りたい。今年の漢字での心境は『信』です。オリンピックは3位でしたけど、今年1年、心から自分の努力を信じて闘うことができましたから」

 ■男子フリースタイル65kg級金・清岡幸大郎(三恵海運)「人生で一番の年でした。こんなに国際大会に出た年はなく、生活も一変しました。4年後に向けては出遅れているので、楽しんだ2024年はきっぱり終わりにして、来年からあらためて頑張りたい。今年の漢字は『激』です。激動の一年でした」

 ■男子フリースタイル74kg級銀・高谷大地(自衛隊)「一番の年でした。終わってしまうのが寂しい気持ちです。ちょっと体の調子がよくないので、今後は様子を見ながら試合に出ていきたい。海外の大会のいい雰囲気を日本に持って帰るようなこともしたい。今年の漢字は『硬』です。浅い、深い、いろいろ考えた末です。これからも硬くいきますよ」

 ■男子フリースタイル86kg級・石黒隼士(自衛隊)「13階級に出場して11個のメダルを取るという大記録の中、私は不名誉な結果を残してしまいました。ロサンゼルス・オリンピックでは、優勝して帰ってきます」(マット上からのあいさつ)

 ■男子グレコローマン67kg級・曽我部京太郎(ALSOK)「オリンピックにも出られたし、出てすごく悔しい思いもしましたし、いろんなことを感じる1年でした。今年の漢字は『感』です。いろいろなことを感じてきたし、来年からも感じていきたいから。もちろん、周りの人たちにも感謝しなくてはいけないし」