2024.10.31

【2024年世界選手権・特集】出場選手の声(第2日/男子グレコローマン)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

(2024年10月29日、アルバニア・ティラナ / 取材・撮影=保高幸子)


 ■55kg級・岡本景虎(専大クラブ=初戦敗退「自分のレスリングを徹底することを心がけていました。3回目のリフトを上げたときにいろんな迷いが出てしまった。自信を持って投げにいくことができず、結局、0点になってしまった。自分のグラウンド技にもっと自信をもってやるべきだと思いました。スタンド戦も課題が見つかったので、それを修正して次へ向かいたい。(4月の)アジア選手権のときより自分のレスリングができたのは、自分で評価できる点ですが、勝たなければいけないのに勝てなかったのは反省点です」


 ■63kg級・鈴木絢大(レスター=初戦敗退)「しっかり準備はしてきましたが、情けない結果に終わってしまった。判定が(おかしい)、という気持ちはありますが、最後に返った自分が悪いし、負けは負けです。これからドイツ(ブンデスリーガ)へ行きますけど、天皇杯(全日本選手権)と4年後に向けてこの悔しさを糧に頑張りたい。天皇杯の階級はまだ決めていません。いずれ60kg級にするとしても、まだ63kg級かな、と思います」


 ■72kg級・清水賢亮(自衛隊=1勝1敗)「強い相手とは分かっていた。スタンドでは差がなかったけれど、グラウンドで差が出てしまった。世界チャンピオンを目指してきたので、情けない気持ちでいっぱいです。またこの舞台に立ちたい。次は67kg級か72kg級か決めていないけど、絶対に戻ってきたい。最終的にはオリンピック階級で闘いますけど、経験を積むため非オリンピック階級でやることも悪くないので、72kg級でやるかもしれません」


 ■82kg級5位・吉田泰造(香川・高松北高)「シニアの国際大会は2回目。アジア選手権で優勝し、世界はどんなものかな、という気持ちで来ました。中堅クラスの選手には勝てることが分かって、それは収穫ですけど、トップとはまだ差があることを感じました。勝つときはテクニカルスペリオリティで勝ち、負けるときもテクニカルスペリオリティというのは、勝負弱いというか、実力だけじゃない闘い方の工夫が足りないのかな、と思います。世代別の世界選手権とシニアの世界選手権の差は、そこかな、と感じました。実力でも負けてなくて張り合えると思っていても、相手の経験値の方が上、という感じでした。

 小さい頃からオリンピックで優勝することを目標にしてきました。来年はU20の世界選手権にもう一度挑戦できるので、シニアの選手権とともに優勝できるようにしたい。高校の練習環境では限界があると思う。大学進学に向けての体づくりをしっかりやり、大学に入ってからの練習で、1年後にどこまで成長しているかを見ていてください」