2024.10.27

【2024年U23世界選手権・特集】出場選手の声(第6日/男子フリースタイル)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

(2024年10月26日、アルバニア・ティラナ / 取材・撮影=保高幸子)


 ■74kg級優勝・髙橋海大(日体大)「3回戦でひざを痛めてしまい、準決勝、決勝とあきらめるところでした。トレーナー、コーチなど一緒に来ている人が支えてくれたからこその優勝です。一人だけの優勝ではないと思います。試合中も痛みましたが、いつもやっていることを出すしかなかった。けがしたからこそ、構え、ステップ、組み手など基礎的なことをウォーミングアップのときも、試合中も、しっかりと考えて闘いました。

 ひざは今も痛みます。(続いて行われる世界選手権は)中途半端に出てはよくない。時間があるので、コーチとよく相談したい。もし出るとなったら、優勝するつもりで覚悟を決めて出ます」


 ■86kg級3位・髙橋夢大(三恵海運)「弟(海大)と一緒に優勝することが目標だったので、悔しいです。相手のペースにはまってしまうと、自分のペースに戻せなかったことが敗因です。(全体を通じて)よかった点は、タックルはけっこう取れ、グラウンドで返すことで自分の勝ちパターンに持っていけたことです。自信になりました。どの選手が相手でも自分のスタイルを貫けば勝てるし、それができなければ負ける、ということを痛感しました。

 海外の大会で入賞するのは初めてなので(注=2022年アジア選手権と今年3月の「ヤシャ・ドク&ベービ・エムレ国際大会」(トルコ)で銅メダルを取っている)、自分のやってきたことが少しずつ世界で通用するようになってきているかな、とは思います。ロサンゼル・オリンピックに向けて、少しずつ強化していきたい」


 ■61kg級・赤嶺明柳(日体大=1勝1敗)「初めての海外の試合で、雰囲気などに慣れず、硬くなってしまったことが反省点です。国際大会での試合を増やし、慣れていきたいと思います」


 ■92kg級・三浦哲史(拓大=初戦敗退)「これまで(の国際大会)は、自分から攻めてポイントを取ることができなかったのですが、今回は自分からアクションをして攻撃し、ポイントを取れました。成長したと思います。タックルを取れたはずなのに、その後の処理がまずくて取れなかったことが3回ぐらいあって、そこを焦らずに1点でもいいからポイントを取れていたら流れが変わっていたと思う。失点を押さえるべきところを押さえられなかったのも敗因です。今まで、手も足も出ない、という感じだったけれど、やるべきことがちょっと見えてきた、という感じです」


 ■125kg級・濱田豊喜(中大=1勝1敗)「今回はくじ運がよく、1回戦を勝てたのはよかったのですが、2回戦は最後に取り切れず、自分の課題である処理の遅さが出てしまった。ただ、体の大きな相手ともしっかり闘えたので、よかったとは思います。(外国選手は)後半ばてると聞いていたので、後半勝負を考えて闘い、それはできたと思います」