※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2024年10月24日、アルバニア・ティラナ / 取材・撮影=保高幸子)
■68kg級優勝・石井亜海(育英大)「だいたいプラン通りにいって、想定内のレスリングができました。片足タックルやローシングル、たぐっての組み手など練習でやってきた技術が出せました。(決勝で片足タックルを仕掛けたときに、相手の足首をひねったか何かのコーションを受けたが)国内で注意されたことはないので、よく分からないです。コーションを取られる可能性があることは分かりました。
(帰国せず同所で行われるシニアの世界選手権に出場予定)すぐ始まる。これまでやってきたことを変えることはできないので、大きく修正することはありません。同じように闘えればいいと思います。U23に続いて世界一を取りたい。(この大会では授与されなかった)チャンピオンベルトを取ります」
■50kg級3位・伊藤海(早大)「優勝を目指して来ていたので、このような結果に終わって悔しいです。(準決勝の)敗因は、目先の勝利にこだわり、焦って技が雑になったことです。テクニカルスペリオリティで勝ちたい、という目先のことに気持ちがいってしまい、状況判断のミスでした。試合が終わったときは状況が理解できず、時間がたってから悔しさが出てきました。
ただ悔しいと思うだけではなく、ロサンゼルス・オリンピックに出るために自分を成長させてくれる経験のひとつだと前向きにとらえたい。次に向かって進むしかない。次の目標に向かって練習を頑張っていきたい」
■59kg級3位・德原姫花(自衛隊)「メダルを取れたことは最低限の目標達成なので、ほっとしていますが、一昨年(優勝)以上の内容のいい優勝を目指していたので、やはり悔しいです。敗因は、相手ががんがん来ているところに合わせてしまったこと。帰国してから克服のための練習をしようと思います。このあとは天皇杯(全日本選手権)で優勝し、ロサンゼルス・オリンピックに向けて進みたい」
■76kg級3位・山本和佳(至学館大)「1回戦のインドの選手とは闘ったことがあり、強い選手ということを知っていました。初戦ということで、自分の思うような動きができず、ぎりぎりで勝ちましたが、2回戦も悪いところがたくさん出てしまい、3位でしたけど、満足のいく大会ではなかったです。(来春の)卒業後もレスリングを続ける予定です。次の目標は12月の全日本選手権ですけど、(目標は)来年のアジア選手権や世界選手権などたくさんあります。それに向けて頑張っていきたい」
■55kg級・五味音々(育英大=初戦敗退)「(選手生活の)最後の大会でして、勝ちたかったんですけど、悔いなく終われたので、よかったです。攻め切るレスリングはできたかな、と思います。試合後に知りましたが、相手は世界2位になった選手。負けてしまいましたが、そんな選手に自分のレスリングをやり通せたことはよかったです。今後は、高校の教員(採用)に受かって、その高校にレスリング部があれば指導もしたいです」