※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2024年10月23日、アルバニア・ティラナ / 取材・撮影=保高幸子)
■55kg級3位・山際航平(日体大)「勝った試合は自分らしいレスリングができたけど、負けた試合は完全に相手のペースでやられてしまいました。改善しないとならない点です。全体としてグラウンドのポイントが少なかった。攻めも守りも両方練習して、来年、またこの舞台に挑みたい。次の目標は天皇杯(全日本選手権)です。一度も優勝していないので、今年は優勝したい」
■63kg級2位・澤田幸明(拓大)「(2位について)満足したいところですが、決勝はああいう形(テクニカルスペリオリティ)で負けてしまったので、次に向けて切り替えていかないといけません。決勝の敗因は全部グラウンド(防御)です。あと、スタンドで攻めて腕が張ってしまい、グラウンドで自分が攻めるときに上げ切ることができなかったことです。筋力強化をして、そうした状態でも上げられるようにしたい。
全体的にスタンドはよかったので、あとはグラウンドです。リフト技はしっかり守れるのですが、ローリングが課題です。海外の選手はひじを取ってくるローリングがうまいので、しっかり切れるように練習したい。」
■77kg級・山田脩(日体大大学院=初戦敗退)「負けて悔しいことは第一にありますが、自分のやりたいことや、日頃の取り組んできた課題は明確に果たせていた。今後の練習で確認しながらやっていきたい。(練習場所の)日体大にはオリンピックで金メダルを取った選手がいるなど、すごい環境です。そのような選手の胸を借りながらレベルアップを目指したい。まずは国内の大会で結果を出せるように練習していきたい。大学院はあと1年半近くありますので、その間はレスリングにしっかり取り組みます。そのあとは周囲の人と相談して、進路を決めたい」
■87kg級・小堀雄大(東洋クラブ=初戦敗退)「あっけなく終わってしまって、悔しい気持ちでいっぱいです。得意技ががぶり返しなので、その体勢にもっていきたかったのですが、相手の力が上回っていて持ち上げられ、ビッグポイントを取られたのが敗因です。卒業して普通の仕事をしていますけど、仕事のあと母校の東洋大の練習に加わっています。職場に理解があり、レスリングを応援してくれる会社です。ロサンゼルス・オリンピックまで仕事をやりながら頑張ってみたいと思っています」
■130kg級・山田康瑛(山梨学院大=初戦敗退)「まだ技術面でも、力の面でも全然足りていないことを痛感しました。まずグラウンドのデフェンスですね。コーチからのアドバイスをメモしてありますので、参考にしながら徹底してやって、しっかり守れるようにしたい。今回の相手は中国で、同じアジアの選手なのでさほど力負けはしなかったのですが、外国のシニアの選手相手では力が足りていないことを痛感します。(来春の)卒業後もレスリングを続けて、来年のこの大会への出場を目指します。同じ相手にリベンジしたい」