2024.10.11

計量失格でメダルを逃したヴィネシュ・フォガット(インド)がハリヤナ州議会議員へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 インドのメディアが報じたところによると、2024年パリ・オリンピック女子50kg級で世界チャンピオンの須﨑優衣(キッツ)を破って決勝へ進みながら、計量失格でメダルを手にできなかったビネシュ・フォガット(インド)が10月8日、ハリヤナ州議会議員選挙のジュラナ選挙区に立候補し、65,080票を獲得。インド人民党のヨゲシュ・クマールを6,015票差で退け、当選した。

 あるメディアは「オリンピックでの100グラムの失望が、2ヶ月後に何万もの票に変わった」とのタイトルで経緯を説明。別のメディアは、フォガトが「政治家としての活動と並行してレスリングを続けることは不可能。議員に当選した以上、それを続けるつもりです。人々は私に愛を注いでくれています。私は彼らのために現場で働かなければなりません」とのコメントを載せた。

▲パリ・オリンピックの“時の人”ともなったビネシュ・フォガト(インド)。政治家の道に専念するか=同オリンピックにて

 同選手はパリ・オリンピックで計量失格したあと、選手生活からの引退を口にしたものの、その後、撤回している。議員に当選したことで、今後の動向が注目されよう。