※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2024年国民スポーツ大会・レスリング競技第2日は10月7日、佐賀・嬉野市中央体育館で成年男子グレコローマンと女子(2階級のうち1階級のみ)が行われ、男子グレコローマン97kg級で地元出身の角雅人(佐賀・自衛隊)が優勝。2017年以来、7年ぶりの優勝で故郷に錦を飾った。130kg級に出場した地元の仲里優力(佐賀・SAGAスポーツピラミッド)も勝ち、昨年の97kg級に続いての優勝。
67kg級は2022年世界選手権フリースタイル70kg級優勝のあとスタイルを変えた成國大志(三重・MTX GOLDKIDS)が、準決勝で学生王者の丸山千恵蔵(愛知・日体大)を、決勝で社会人72kg級王者の上垣勇二(奈良・自衛隊)を、それぞれ破って優勝した。同選手は2016年大会でフリースタイル61kg級を制しており(少年でも1度優勝)、両スタイル制覇を達成した。
87kg級は成國と青学大で同期だった藤井達哉(滋賀・後藤回漕店)が2年連続、77kg級は櫻庭功大(秋田・自衛隊)が2年ぶりに、それぞれ優勝。60kg級は昨年の天皇杯全日本選手権と今年の明治杯全日本選抜選手権を制した稲葉海人(滋賀・滋賀県スポーツ協会)が決勝で塩谷優(埼玉・自衛隊)に5点を取られながらも、ラスト1分2秒に逆転フォール勝ちし、地力を見せた。稲葉は成年男子グレコローマンの優秀選手賞を受賞。
女子62kgは昨年優勝の類家直美(青森・レスター)が、決勝で明治杯全日本選抜選手権59kg級優勝でU20世界選手権も制した尾西桜(東京・日体大)を破り、一日の長を見せた。
各階級の成績は下記の通り。
成年男子グレコローマン | 60kg | 67kg | 77kg |
1~5位一覧表 | 87kg | 97kg | 130kg |
女 子 | 62kg |
【60kg級】=27選手出場
▼決勝
稲葉海人(滋賀・滋賀県スポーツ協会)○[フォール、4:58=5-5]●塩谷優(埼玉・自衛隊)
▼準決勝
稲葉海人(滋賀・滋賀県スポーツ協会)◯[VSU、0:12=8-0]●森下大輔(和歌山・日体大)
塩谷優(埼玉・自衛隊)◯[VSU、3:00=16-3]●五味虹登(群馬・育英大)
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【67kg級】=22選手出場
▼決勝
成國大志(三重・MTX GOLDKIDS)○[4-3]●上垣勇二(奈良・自衛隊)
▼準決勝
上垣勇二(奈良・自衛隊)◯[3-2]●西田衛人(大阪・専大)
成國大志(三重・MTX GOLDKIDS)◯[VSU、1:23=9-0]●丸山千恵蔵(愛知・日体大)
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【77kg級】=19選手出場
▼決勝
櫻庭功大(秋田・自衛隊)○[7-1]●島袋慶生(新潟・東新潟特別支援学校教)
▼準決勝
島袋慶生(新潟・東新潟特別支援学校教)◯[5-1]●水口竣介(奈良・奈良県スポーツ協会)
櫻庭功大(秋田・自衛隊)◯[VSU、1:30=10-0]●角出直生(石川・東洋大)
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【87kg級】=15選手出場
▼決勝
藤井達哉(滋賀・後藤回漕店)○[3-1]●磯江大成(鳥取・日体大)
▼準決勝
藤井達哉(滋賀・後藤回漕店)◯[3-2]●掛川零恩(山口・早大)
磯江大成(鳥取・日体大)◯[フォール、1:27=4-0]●金澤空大(千葉・早大)
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【97kg級】=12選手出場
▼決勝
角雅人(佐賀・自衛隊)○[VSU、1:10=8-0]●塩川貫太(長野・泉小教)
▼準決勝
角雅人(佐賀・自衛隊)◯[5-3]●鶴田峻大(沖縄・自衛隊)
塩川貫太(長野・泉小教)◯[VSU、1:38=9-0]●今村太陽(福島・泉北小教)
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【130kg級】=21選手出場
▼決勝
仲里優力(佐賀・SAGAスポーツピラミッド)○[8-1]●小畑詩音(宮城・新日本プロレス職)
▼準決勝
仲里優力(佐賀・SAGAスポーツピラミッド)◯[5-0]●奥村総太(滋賀・自衛隊)
小畑詩音(宮城・新日本プロレス職)◯[3-0]●丸山純樹(静岡・沼津城北高教)
【62kg級】=19選手出場
▼決勝
類家直美(青森・レスター)○[6-4]●尾西桜(東京・日体大)
▼準決勝
類家直美(青森・レスター)◯[5-0]●永本聖奈(愛知・アイシン)
尾西桜(東京・日体大)◯[VSU、0:36=10-0]●東佐和(鹿児島・鹿児島国際大)