2024.08.10

【2024年パリ・オリンピック特集】高谷大地(自衛隊)の話=準決勝終了時

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

(2024年8月9日、シャン・ド・マルス・アリーナ)


 ■男子フリースタイル74㎏級・高谷大地(自衛隊=準決勝で昨年の世界選手権で敗れている米国のカイル・デイクに雪辱)「昨年の世界選手権(4回戦)では、最後攻められなくて負けた。今日、最初はUSAコールがあって、それでデイク選手に押されてバーンと入られたときには『ヤッべぇ』と思いました。そしたら、そのあとに『ニッポン』『ダイチ』コールも起こって、『オレも負けてられない』と、背中を押されたような感じになりました。観客に背中を押してもらえたことが最大の勝因だと思いますね。

 (初めてのオリンピックについて)兄=高谷惣亮=が3回出て、それを見ていた。兄にはちょっと失礼な言い方になるんですけど、失敗の仕方を3回見てることにもなる。それ(失敗)に持っていかれないように心がけました。一番心がけたことは、SNSを見ないということです。うちの兄貴はそういうのにものすごく左右された。自分のマネジメントをしていく上ではすごく上手だったけど、それがメインになってしまうと自分のやるべきことを見失ったり、心ない声一つに反応してしまう恐れもある。もちろんプラスの面もあるんですけど」

▲前世界チャンピオンを破って決勝進出を決めた高谷大地(自衛隊)=撮影・保高幸子