2024.08.10

樋口黎(ミキハウス)櫻井つぐみ(育英大助手)が優勝…2024年パリ・オリンピック第5日(2)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

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本協会Facebook page / instagramに、保高幸子カメラマン撮影の試合写真が掲載されています。

 

 【パリ(フランス)】2024年パリ・オリンピック第5日は8月9日、シャン・ド・マルス・アリーナで前日開始の男女3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ男子フリースタイル57kg級の樋口黎(ミキハウス)と女子57kg級の櫻井つぐみ(育英大助手)が優勝。3日連続で会場に君が代が響いた。

 樋口は、今年のパンアメリカン選手権優勝のスペンサー・リー(米国)と対戦。2点をリードされたものの、2-2と盛り返して第2ピリオドへ。終了間際、そのままのスコアではラストポイントによって負けとなる相手の捨て身の攻撃をかわして2点を取り、4-2として終了のブザーを聞いた。

 同選手は2016年リオデジャネイロ大会で銀メダルを取っており、2大会ぶりの出場で金メダルを取った。日本の男子フリースタイルとしては、2021年東京大会の乙黒拓斗(65kg級)に続いて2大会連続での金メダル獲得。

▲2点を先制されたものの、粘り強い闘いで逆転勝ちの樋口黎(ミキハウス)=撮影・保高幸子

▲セコンドの湯元健一コーチ(日体大コーチ)と優勝の喜びを分かち合う=撮影・保高幸子

 櫻井は昨年の世界選手権決勝で勝っているアナスタシア・ニチタ(モルドバ)と闘い、第1ピリオドを4-0とリード。第2ピリオドになっても相手を寄せ付けず、2点を加えて6-0として勝負をつけた。

 同選手は2021年で55kg級で、2022・23年に57kg級で世界選手権を制しており、4年連続で世界一へ。オリンピックを含めて世界4連覇を達成した選手は、吉田沙保里(16連覇)、伊調馨(7連覇2回)、登坂絵莉(4連覇)、川井梨紗子(5連覇)に続いて世界で5人目。

▲危なげない試合展開で勝利。世界選手権を合わせて4年連続の世界一に輝いた櫻井つぐみ(育英大助手)=撮影・保高幸子

▲育英大・柳川美麿監督(左)、父・櫻井優史さんから祝福される=撮影・保高幸子

 日本選手の成績は下記の通り。男子フリースタイル125kg級は出場していない。


女子

 【57kg級】櫻井つぐみ(育英大助手)   優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-0]Nichita, Anastasia(モルドバ)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[10-4]Maroulis, Helen Louise(米国)
2回戦 ○[VSU、4:08=11-0]Valverde Melendres, Luisa Elizabeth(エクアドル)
1回戦 ○[6-1]Taylor, Hannah Fay(カナダ)


男子フリースタイル

 【57kg級】樋口黎(ミキハウス)   優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[4-2]Lee, Spencer Richard(米国)

《以下、前日実施階級》
準決勝 ○[VSU、2:14=10-0]Sehrawat, Aman(インド)
2回戦 ○[VSU、3:23=12-2]Cruz, Darian Toi(プエルトリコ)
1回戦 ○[不戦勝]Sarlak, Alireza Nosratolah(イラン)