2024.08.06

【2024年パリ・オリンピック特集】文田健一郎(ミキハウス)の話=準決勝終了時

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

(2024年8月5日、シャン・ド・マルス・アリーナ)


 ■男子グレコローマン60㎏級・文田健一郎(ミキハウス=準決勝で、宿敵ジョラマン・シャルシェンベコフ=キルギス=を4-3で破って決勝進出)「パリは僕にとって特別なところで、2017年に初めて世界選手権で優勝した地です。そういう大舞台で、もう一回決勝にいけたのは、レスリングの神様から『絶対取れよ』と言われているような気がしました。

 僕にとって2回目のオリンピック。余裕というか、オリンピックを楽しみたいという気持ちがすごくある。3年前の東京は、初めてということもあって楽しむ余裕はなかった。今回は、ロンドン、リオデジャネイロと観客席で見て憧れてきたオリンピックという舞台を、『全力で楽しんで受け止めよう』と心に決めていました。

 (決勝で当たることになった中国の曹利国について)コンスタントに試合に出ていて、急成長じゃないけど、磐石に力をつけてきている。最後まで気を抜かずに、しっかりと徹底した形の試合をして、『文田健一郎は強いな』と言ってもらえるように頑張ります」

▲「おまえがいたから、頑張れたんだ」といった会話があったか? 死力を尽くして闘った両者は試合後、がっちりと抱き合った