【2023年世界選手権・展望（24）】2人の東京オリンピック王者が競演…男子グレコローマン67kg級

（2023年9月16～24日、セルビア・ベオグラード）

　2021年東京オリンピックの2人のチャンピオンが参戦する。この階級の王者のモハマド・レザ・アブドルハム・ゲラエイ（イラン）は、同年の世界選手権も制して強さを見せたが、昨年は決勝で敗れて2位。今年は72kg級に出場して優勝には見離されているものの、満を持して世界一奪還にかけてくるだろう。

　東京オリンピックで文田健一郎を破って60kg級を制したルイス・オルタ・サンチェス（キューバ）は、休養のあと、昨年のこの大会63kg級で復帰（7位）。今年から67kg級に上げ、2月の「ザグレブ・オープン」（クロアチア）で3位、パンアメリカン選手権優勝と、段階を追って階級アップに挑んでいる。

▲昨年の決勝で敗れた雪辱を目指す東京オリンピック王者モハマド・レザ・アブドルハム・ゲラエイ（イラン）＝2022年世界選手

　昨年大会でゲラエイを破ったのは、2021年欧州チャンピオンのマテ・ネメス（セルビア）。今年の2度の国際大会では優勝が遠かったが、2年連続の地元優勝へ燃えてくるだろう。

　第1シードは、今年の欧州選手権2位のジョニ・ヘツリアニ（ジョージア）で、コンスタントに上位に顔を出す選手。昨年3位で今年の欧州選手権を制したハスラト・ジャファロフ（アゼルバイジャン）は、ジュニア（現U20）とU23の世界選手権を制しており、3世代目の世界王者を目指す。同じく昨年3位のアマントゥール・イスマイロフ（キルギス）が優勝争いにからむか。

シード選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）

No.1 – Joni KHETSURIANI（ジョージア）＝／2023年欧州選手権2位
No.2 – Hasrat JAFAROV（アゼルバイジャン）＝2022年世界選手権3位／2023年欧州選手権優勝
No.3 – Mate NEMES（セルビア）＝2022年世界選手権優勝
No.4 – Mihai Radu MIHUT（ルーマニア）
No.5 – Murat FIRAT（トルコ）
No.6 – Mohammadreza Abdolhamid GERAEI（イラン）＝2022年世界選手権2位
No.7 – Amantur ISMAILOV（キルギス）＝2022年世界選手権3位
No.8 – Luis Alberto ORTA SANCHEZ（キューバ）

エントリー選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）

曽我部京太郎（日本）
Aliaksandr LIAVONCHYK (AIN)
Aslan VISAITOV (AIN)
Ishak GHAIOU (ALG)
Slavik GALSTYAN (ARM)
Hasrat JAFAROV (AZE)
Ivo ILIEV (BUL)
Nestor ALMANZA (CHI)
Husiyuetu HUSIYUETU (CHN)
Julian HORTA (COL)
Luis SANCHEZ (CUB)
Andres MONTANO (ECU)
Mohamed ELSAYED (EGY)
Mamadassa SYLLA (FRA)
Joni KHETSURIANI (GEO)
Witalis LAZOVSKI (GER)
Krisztian VANCZA (HUN)
Ashu ASHU (IND)
Mohammadreza GERAEI (IRI)
Shon NADORGIN (ISR)
Ignazio SANFILIPPO (ITA)
Almat KEBISPAYEV (KAZ)
Amantur ISMAILOV (KGZ)
Minseong KWON (KOR)
Kristupas SLEIVA (LTU)
Valentin PETIC (MDA)
Edsson OLMOS (MEX)
Morten THORESEN (NOR)
Nilton SOTO (PER)
Mateusz BERNATEK (POL)
Mihai MIHUT (ROU)
Mate NEMES (SRB)
Andreas VETSCH (SUI)
Niklas OEHLEN (SWE)
Firuz MIRZORAJABOV (TJK)
Mansur NURBERDIYEV (TKM)
Souleymen NASR (TUN)
Murat FIRAT (TUR)
Parviz NASIBOV (UKR)
Alejandro SANCHO (USA)
Vinayak PATIL (UWW)
Abror ATABAEV (UZB)