2023年世界選手権代表／男子グレコローマン82kg級・屋比久翔平（やびく・しょうへい）

【生年月日（年齢）／出身地】1995年1月4日（28歳）／沖縄県

【出身クラブ／出身校】沖縄・てだこ道場出身。沖縄・浦添工高～日体大卒

【所属】ALSOK

【身長】174cm

【過去のオリンピック・世界選手権出場】2017年＝16位（75kg級）、2018年＝13位、2019年＝26位、2021年東京オリンピック＝3位、2023年＝13位（以上、77kg級）

【主な成績】
　小中学校時代に目立った成績はなく、沖縄・浦添工高へ進んでから2012年の全国高校選抜大会66kg級優勝、インターハイ2位と躍進。その後、グレコローマンを中心に取り組み、同年の全国高校生グレコローマン選手権などで優勝を重ねる。

　日体大に進み、2013年に世界ジュニア（現U20）選手権66kg級で3位。2014年は全日本学生選手権と全日本大学グレコローマン選手権の71kg級を制し、「ブラジルカップ」で国際大会初優勝。2015年は世界ジュニア選手権74kg級で5位入賞したほか、80kg級で学生二冠王（全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権）へ。全日本選手権75kg級で優勝した。

　2016年リオデジャネイロ・オリンピックは出場できなかったが、同年の学生二冠王（80kg級）のほか、国体と全日本選手権を制覇。2017年は世界選手権に初出場し（16位）とU23世界選手権にも出場した（11位）。

　階級区分変更で77kg級へ。2017年全日本選手権で勝ったあと、2018年アジア選手権5位などを経て、同年のアジア大会5位、世界選手権13位。年末の全日本選手権では不覚を喫したものの、2019年明治杯全日本選抜選手権とプレーオフを勝ち抜き、3大会連続で世界選手権出場（26位）。オリンピック出場枠には手が届かなかった。

　2019・20年全日本選手権優勝を経て、2021年の東京オリンピック・アジア予選で2位に入り、オリンピック出場枠獲得して代表へ。オリンピックでは銅メダルを取り、男子グレコローマンでは日本最重量級のオリンピック・メダリストとなった。

　2023年は明治杯全日本選抜選手権で優勝。全日本王者（櫻庭功大）が負傷欠場したため、プレーオフなしで4度目の世界選手権出場を決めたが、3回戦敗退（13位）。2023年全日本選手権5位、2023年明治杯全日本選抜選手権2位のあと、82kg級のプレーオフを勝って同級での世界選手権出場を決めた。