2023年世界選手権代表/男子フリースタイル65kg級・乙黒拓斗(おとぐろ・たくと)

 


《JWFデータベース》 《UWWデータベース》 《国際大会成績》

【生年月日(年齢)・出身地】1998年12月13日(24歳)、山梨県

【出身クラブ・出身校】山梨・山梨ジュニア~東京・GOLD KIDS出身。JOCエリートアカデミー/東京・帝京高~山梨学院大卒

【所属】自衛隊

【身長】173cm

【過去のオリンピック・世界選手権出場】2018年=優勝、2019年=5位、2021年東京オリンピック=優勝(以上、65kg級)

【主な成績】
 キッズ時代に全国少年少女選手権5連覇を達成。8年連続でメダルを獲得。JOCエリートアカデミーへ進み、2年生の2012年に全国中学生選手権全国中学選抜選手権の2大会を制覇。翌2013年は世界カデット(現U17)選手権46kg級3位と国際舞台で台頭した。

 2014年にインターハイで1年生王者へ。2015年には全国高校選抜大会、インターハイ、国体の高校3冠王に輝くとともに、世界カデット選手権54kg級で優勝。2016年も全国高校選抜大会で勝ち、JOCジュニアオリンピック・ジュニア(現U20)60kg級では大学生を相手に勝ち進み、優勝を勝ち取る強さを見せた。インターハイでは史上4人目の3連覇を達成した。

 その直後にひざの十字じん帯を断裂。約1年間、実戦から遠ざかったが、山梨学院大1年生(2017年)の秋に復帰し、国体61kg級で復活優勝。同年の全日本選手権65kg級でも2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級銀メダルの樋口黎を破る強さを見せた(負傷でその後は棄権)。

 2018年のワールドカップ(米国)65kg級で、2016年世界選手権61kg級王者のローガン・スティーバー(米国)を破る殊勲。全日本選抜選手権で優勝し、全日本王者とのプレーオフにも勝って世界選手権へ出場。初出場初優勝を達成した。19歳10ヶ月での世界選手権優勝は、1974年の高田裕司の20歳6ヶ月を上回る日本男子史上最年少の世界王者。

 2019年世界選手権は、ロシアとハンガリー(元ロシア)の選手に敗れて5位に終わり、オリンピック代表内定は持ち越しとなったが、同年12月の全日本選手権で勝って代表内定。2020年2月と2021年4月のアジア選手権で連続優勝を遂げ、東京オリンピックでは2019年世界王者を破るなどして優勝した。

 休養のあと、2022年全日本選手権で復帰して優勝。2023年6月の明治杯全日本選抜選手権でも勝って、世界選手権出場を決めた。