※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2023年東京都知事杯全国中学選抜U15選手権の東京都知事杯は、女子46kg級の勝目結羽(神奈川・NEXUS YOKOSUKA)が受賞した。女子が東京都知事賞を受賞したのは、14回目(注=2020年大会は中止で、実質13回目。以前は「全国中学選抜選手権」)で初。
リザルト(大会記録)には、東京都知事杯と大会会長賞が、ともに「最優秀選手」となっており、これまでは「東京都知事杯が男子の最優秀選手、大会会長賞が女子の最優秀選手」との流れがあった。今回の結果について、主催の東京都協会によると、「東京都知事杯=最優秀選手、大会会長賞=優秀選手」の位置づけで、時代の潮流として男女の区分けはなし。それが明確化され、最初の都知事杯の女子受賞者が勝目となった。
第1回大会の女子の参加選手数は「63選手」で、最多の階級は「12選手」。今大会は「165選手」の参加で、最多の階級は「29選手」(54kg級)。優勝まで4~5試合勝たなければならない階級もあり、優勝の難易度は男子に近づいている。今後は女子の都知事杯受賞が増えそう。
ちなみに、2000年に男女同時開催となった天皇杯全日本選手権で、女子最初の天皇杯受賞者は2001年の山本聖子(56kg級)。最近10年間では、5人が女子選手となっている(男子フリースタイル3選手、男子グレコローマン2選手)。
歴代の東京都知事杯と大会会長賞は下記の通り。
年 | 東京都知事杯 | 大会会長賞 |
2023年 | 勝目結羽 (女子46kg級=神奈川・NEXUS YOKOSUKA) |
小林賢弥 (男子75kg級=大阪・大体大浪商中) |
2022年 | 本多正虎 (男子52kg級=神奈川・NEXUS YOKOSUKA) |
野口紗英 (女子58kg級=北海道・オビヒロクラブ) |
2021年 | 三浦修矢 (男子75kg級=佐賀・鳥栖クラブ) |
松田幸々 (女子46kg級=京都・網野町少年教室) |
2020年 | (新型コロナウィルスまん延のため中止) | |
2019年 | 西内悠人 (男子52kg級=高知・高知クラブ) |
山下叶夢 (女子50kg級=香川・高松北中) |
2018年 | 髙橋海大 (男子57kg級=JOCエリートアカデミー) |
藤波朱理 (女子54kg級、三重・いなべクラブ) |
2017年 | 鈴木大樹 (男子66kg級=神奈川・・東海ジュニア) |
伊藤 海 (女子44kg級=京都・網野町少年教室) |
2016年 | 山田 脩 (男子73kg級=愛知・ゼントータル) |
櫻井つぐみ (女子44kg級、高知・高知クラブ) |
2015年 | 森川海舟 (男子47kg級=東京・AACC) |
田村生吹 (女子48kg級=京都・網野町少年教室) |
2014年 | 基山仁太郎 (男子59kg級=三重・四日市ジュニア) |
南條早映 (女子52kg級=JOCエリートアカデミー) |
2013年 | 梅林太朗 (男子66kg級=JOCエリートアカデミー) |
奥野春菜 (女子52kg級=三重・一志ジュニア) |
2012年 | 吉村拓海 (男子53kg級=埼玉・埼玉栄中) |
加賀田葵夏 (女子48kg級=東京・ゴールドキッズ) |
2011年 | 藤波勇飛 (男子53kg級=三重・いなべクラブ) |
向田真優 (女子52kg級=JOCエリートアカデミー) |
2010年 | 水野真斗 (男子73kg級=京都・網野少年教室) |
花田彩乃 (女子57kg級=JOCエリートアカデミー) |