※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
3日間という短い日程ではありましたが、今までに経験をしたことのない時間を彼らと共有することができました。マフムドフ選手は3日間の練習が終わるまで、必要最低限の食事を摂り、常に「部屋で休養する」という練習に集中するプロ意識がみられました。
オリンピックが終わるまで「禁酒」をコーチと約束しており、来年のパリ・オリンピックに対する覚悟の強さがひしひしと伝わってきました。
練習が終わり、最終日には松山城の散策で甲冑(かっちゅう=胴部を守る「よろい」と、頭部を守る「かぶと」からなる武具)を身に着けてファイティングポーズをとったり、蛇口からみかんジュースが出てきて喜ぶ姿や、ショッピングでリラックスする彼を見てさらに親近感がわき、世界チャンピオンとはいえ、24歳の青年の姿を垣間見ることができました。
現在、日本の日下尚(三恵海運)がオリンピック出場内定を決めているグレコローマンレスリング77kg級ではありますが、応援したい選手が、また一人増えた国際交流となりました。
今回このような経験をさせていただいた、愛媛県競技力向上対策本部、愛媛県レスリング協会をはじめ、国際交流事業に関わっていただいたすべての皆様に感謝と敬意を表したいと思います。