※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2023年11月18~19日、大阪・堺市金岡公園体育館)
《大会要項》 《大学対抗戦・展望》 《デジタルパンフレット》
《各階級エントリー選手》=57kg級 / 61kg級 / 65kg級 / 70kg級 / 74kg級 / 79kg級 / 86kg級 / 92kg級 / 97kg級 / 125kg級
【57kg級】=28選手エントリー
2021年学生二冠王者(全日本学生選手権、全日本大学選手権)の弓矢暖人(日体大)が2年ぶりの優勝を目指す。けがで昨年秋から約半年間のブランク。61kg級での“試運転”(明治杯全日本選抜選手権、全日本学生選手権、国体)を経ての闘いが実るか。
昨年の学生王者で今年の全日本学生選手権は2位の佐々木風雅(日大)が、この大会での初優勝を目指す。西日本学生選手権3連覇の二宮健斗(日本文理大)が西日本大学の意地を見せられるか。
昨年2位の向田旭登(専大)、けがで欠場が明らかになっている塚岡達也に代わって出場のJOCジュニアオリンピック2位の勝目大翔(山梨学院大)、グレコローマンで全日本学生選手権優勝の荒木瑞生(九州共立大)、61kg級で明治杯全日本選抜選手権2位の藤田颯(早大)らが優勝戦線に浮上できるか。
【61kg級】=21選手エントリー
連覇を目指す田南部魁星(日体大)に、階級を上げた小野正之助(山梨学院大)が立ちはだかる。両者は全日本学生選手権と国体で対戦し、ともに小野が勝っている。勢いを持ち込めるか。田南部はグレコローマンの東日本学生選手権で春秋連覇し、闘いの幅を広げている。
西日本学生選手権2連覇の清水目光生(周南公立大)、グレコローマンの選手だが、この大会でも一昨年57kg級2位、昨年61kg級3位の塩谷優(拓大)、同じくグレコローマンで2年連続西日本学生王者に輝いている吉永光輝(近大)らが、どこまで上位に食い込むか。
【65kg級】=29選手エントリー
昨年1年生王者に輝いた荻野海志(山梨学院大)が2連覇を狙い、今年の全日本学生選手権優勝の清岡幸大郎(日体大)が阻止を目指す。昨年の決勝は清岡の負傷で荻野の不戦勝。今年の東日本学生リーグ戦では清岡の逆転勝ち(全日本学生選手権は荻野がU20世界選手権の直後で不出場)。3度目の対戦が実現すれば、どちらの手が上がるか。
西日本学生選手権優勝の小石原央義(周南公立大)、全日本大学グレコローマン選手権を制した萩原大和(拓大)らが優勝争いに加わるか。
【70kg級】=20選手エントリー
青柳善の輔(山梨学院大)がシニアとU23の世界選手権に出場し、U23では銀メダルを取るまでに力をつけている。全日本学生選手権74kg級とともに、学生二冠王を目指す。昨年の決勝と今年の明治杯全日本選抜選手権決勝で敗れた渡辺慶二(日大)がリベンジを目指す。渡辺は全日本学生選手権は70kg級で2連覇した。
昨年74kg級2位の深田雄智(早大)が階級を下げて挑む。全日本学生選手権は70kg級でベスト8だった。学生最後の大会で花を咲かせられるか。
国体65kg級2位で西日本学生選手権のこの階級を制した松田來大(周南公立大)、U20アジア選手権2位の山路太心(中大)、グレコローマンで国体67kg級を制した西田衛人(専大)らが、上位へ食い込めるか。
【74kg級】=29選手エントリー
昨年の学生二冠王者(全日本学生選手権、全日本大学選手権)で、今年の全日本学生選手権は2位に終わった高田煕(日体大)が2連覇を目指す。10月のU23世界選手権で銅メダルを獲得し、世界で通じる実力を身につけている。
79kg級で明治杯全日本選抜選手権と全日本学生選手権を制した山倉孝介(早大)が高田の優勝を阻止するか。両者は、千葉・日体大柏高校の2019年春夏(全国高校選抜大会、インターハイ)連覇を支えたチームメートだ。
昨年の79kg級決勝で、負傷で途中棄権した栃倉健人(日大)、全日本学生選手権3位の鈴木大樹(山梨学院大)、国体3位で全日本学生選手権79kg級2位の高原崇陽(専大)、西日本学生選手権優勝の清水聖矢(福岡大)らが両選手の牙城を崩せるか。
【79kg級】=9選手エントリー
昨年のU20アジア選手権74kg級3位の硎屋亮太郎(日大)と、昨年の高校三冠王者(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)の神谷龍之介(日体大)の争いとなるか。
昨年のJOCジュニアオリンピック74kg級決勝では、三重・いなべ総合学園高3年の神谷が硎屋を破る殊勲を挙げている。その再現を実現し、進学後の初タイトルを1年生王者で飾りたいところ。硎屋は東日本学生選手権(秋季)で優勝したばかり。勢いを持ち込めるか。
全日本学生選手権3位の浅野心(国士舘大)も1年生王者を目指す。全日本学生選手権では、優勝した山倉孝介(早大)に4-4の惜敗。王者に近い実力を持つ.
【86kg級】=23選手エントリー
昨年優勝の五十嵐文彌(山梨学院大)は97kg級へエントリー。五十嵐に負けて3位だった髙橋夢大(日体大)が、全日本学生選手権両スタイルに続く今季3冠目を目指す。
チーム事情でこの階級にエントリーした74kg級の佐藤匡記(山梨学院大)が、どこまで粘れるか。10月に79kg級でU23世界選手権を経験したほか(7位)、東日本学生選手権(春季)では86kg級で優勝と実力を見せている。
全日本学生選手権3位の近藤大幹(立命館大)と重松大翔(大東大)、グレコローマン中心の選手だが昨年3位の岩井知史(明大)、男子グレコローマン77・82kg級で西日本学生選手権3連覇を達成した掛水力(立命館大)、グレコローマン82kg級で大学王者に輝き、フリースタイル86kg級でも東日本学生新人戦(春季)優勝の掛川零恩(早大)、東日本学生新人戦2階級制覇の今井海陽(日大)らが、髙橋の牙城を脅かすことができるか。
【92kg級】=8選手エントリー
全日本学生選手権優勝の吉田アラシ(日大)は97kg級へエントリー。同2位の三浦哲史(拓大)が、この大会の初優勝を目指す。U23世界選手権出場の経験を生かせるか。
全日本学生選手権は三浦に敗れて5位に終わったが、国体97kg級で2位に躍進した阿部光(中大)がリベンジしての優勝を目指す。
昨年3位で今年は西日本学生選手権の両スタイル優勝の吉田奨健(帝塚山大=フリースタイルは2年連続優勝)、グレコローマンで学生二冠王(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)に輝いた玉岡颯斗(早大)らが、優勝争いに加わるか。
【97kg級】=21選手
92kg級でアジア選手権を制し、全日本学生選手権優勝、世界選手権出場を果たした吉田アラシ(日大)が、この階級での2年連続優勝を目指す。昨年は5試合で1失点という圧勝優勝(フォール勝ち2、テクニカルスペリオリティ勝ち2)。今年も強さを発揮するか。
昨年、86kg級で1年生王者に輝いた五十嵐文彌(山梨学院大)がチーム事情でこの階級にエントリーした。昨年の東日本学生選手権(秋季)新人戦92kg級で優勝しているが、97kg級で闘うのは初めて。吉田とは今年の東日本学生リーグ戦(86kg級)で闘い、7-7の同スコアでの惜敗。優勝争いを展開する力は十分。
全日本学生選手権優勝の濱田豊喜(中大)、同2位の丸山政陽(日体大)、同3位で全日本大学グレコローマン選手権を制した北脇香(早大)が、下の階級からの参戦選手の勢いを止められるか。
【125kg級】=21選手エントリー
全日本学生選手権で1年生王者に輝いたバドバヤル・ナムバルダグワ(育英大)が、学生二冠王者を目指す。同選手権で惜敗したアビレイ・ソビィット(山梨学院大)がリベンジしての優勝なるか。
国体のグレコローマンと全日本大学グレコローマン選手権を制した小畑詩音(日体大)、全日本学生選手権3位の永野颯大(専大)、JOC杯ジュニアオリンピック優勝の藤田龍星(日大)、昨年の全日本学生選手権優勝の出頭海(中大)らが優勝争いを展開するか。
西日本学生選手権優勝の吉里颯太(九州共立大)、97kg級の選手だが、全日本学生選手権3位の加藤大翔(国士舘大)、グレコローマンで全日本学生選手権97kg級2位の中原陸(大東大)が波乱を巻き起こせるか。