2023.10.28

3選手が優勝、稲垣柚香(至学館大)は2度目のV…2023年U23世界選手権・第5日(1)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 2023年U23世界選手権第5日は10月27日、アルバニア・ティラナで女子5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、53kg級の大野真子(日体大)、57kg級の屶網さら(KeePer技研)、62kg級の稲垣柚香(至学館大)の3選手が優勝した。稲垣は2019年大会以来、2度目の優勝。

▲4年ぶりにU23世界一へ返り咲いた稲垣柚香=UWWサイトより

 大野は、今年のシニア世界選手権3位のマリアナ・ドラグタン(モルドバ)相手に、第2ピリオド、10-0のテクニカルスペリオリティで勝利。昨年のU20アジア選手権以来の国際大会の優勝で、国際大会は2018年世界カデット(U17)選手権を含めて出場した4大会すべてで優勝。

 屶網は、今年のシニア欧州選手権2位のジャラ・アリエワ(アゼルバイジャン)を相手に、第2ピリオド、18-8のテクニカルスペリオリティで勝利。昨年のシニア・アジア選手権に続く国際大会の優勝を飾った。

 稲垣は、昨年のU23世界選手権2位、今年のU23欧州選手権優勝のイリナ・ボンダー(ウクライナ)を第1ピリオド、フォールで快勝し、4年ぶり2度目の優勝を達成した。

 女子は全日程を終了し、「金5・銀1」を獲得。国別対抗得点は159点をマークし、68kg級が派遣なしだったにもかかわらず146点のウクライナを押さえて、出場した大会は5大会連続で優勝した。

 各階級の成績は下記の通り。

▲2018年世界カデット(U17)選手権に続く世界制覇の大野真子=UWWサイトより

▲昨年のシニア・アジア選手権に続く国際大会優勝の屶網さら=UWWサイトより


女子

 【53kg級】大野真子(日体大)   優勝=15選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[テクニカルスペリオリティ、3:42=10-0]Mariana DRAGUTAN(モルドバ)

《以下、前日に実施》
準決勝  ○[6-2]Ekaterina VERBINA(AIN=ロシア)
準々決勝 ○[2-2]Liliia MALANCHUK(ウクライナ)
1回戦  ○[フォール、1:04=2-0]Ishika ISHIKA(UWW=インド)

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 【57kg級】屶網さら(KeePer技研)   優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[テクニカルスペリオリティ、4:58=18-8]Zhala ALIYEVA(アゼルバイジャン)

《以下、前日に実施》
準決勝  ○[8-1]Elvira KAMALOGLU(トルコ)
準々決勝 ○[フォール、2:27=7-0]Alina FILIPOVYCH(ウクライナ)
1回戦  ○[フォール、5:04=10-2]Xochitl Citalli MOTA PETTIS(米国)

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 【62kg級】稲垣柚香(至学館大)   優勝=17選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、1:42=4-0]Iryna BONDAR(ウクライナ)

《以下、前日に実施》
準決勝  ○[テクニカルスペリオリティ、5:45=12-2]Alina KASABIEVA(AIN=ロシア)
準々決勝 ○[フォール、1:59=10-0]Selvi ILYASOGLU(トルコ)
2回戦  ○[フォール、2:05=7-0]Viktoria VESSO(エストニア)
1回戦  BYE

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《国別対抗得点》
[1]日本 159点、[2]ウクライナ 146点、[3]UWW=インド 134点、[4]米国 95点、[5]トルコ 80点、[6]カナダ 58点、[7]カザフスタン 56点、[8]モルドバ 51点