※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)
【男子フリースタイル61kg級】
Arujau, Vitali(ビタリ・アルジャウ=米国)
1999年6月1日生まれ、24歳。父のブガール・オルジェフはソ連~ロシア選手として世界選手権の男子フリースタイル48kg級で1991・95年の2度優勝。母もロシア人。アルジャウはベラルーシで生まれたが、両親が米国に移住し、アルジャウを含めた3人の子はいずれも米国国籍。
アルジャウは2016年から国際大会に出場。2016年世界カデット(現U17)選手権58kg級2位、2019年世界ジュニア(現U20)選手権57kg級2位(決勝の相手は阿部敏弥)などの成績。2021年東京オリンピックの国内最終予選では決勝まで進み、トーマス・ギルマンに敗れて代表はならなかった。
コーネル大の選手として出場した全米学生(NCAA)選手権は、今年の133ポンド(60.3kg)級で優勝。その後、フリースタイルに専念し、今年5月のパンアメリカン選手権優勝を経て、世界一に輝いた。
■ビタリ・アルジャウの話「思い通りにいったこともあれば、そうでないこともあった。でも、すきを見つけていくつもの攻撃につなげることができるのが、私の真価です。(父が世界チャンピオンだったことについて)少しの才能を受け継いでいるかな、と思ったのは、今回が初めてです(=才能ではなく、努力でここまではい上がった)」
《1回戦~決勝の成績》=トーナメント表
決 勝 ○[10-9]Magomedov, Abasgadzhi(AIN=ロシア)
準決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、2:35=12-2]Zhumashbek Uulu, Tairybek(キルギス)
3回戦 ○[8-2]小川航大(日本)
2回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、1:08=10-0] Stilyan Yanchev ILIEV(ブルガリア)
1回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、2:24=10-0]Ossimzhan DASTANBEK(カザフスタン)
【表彰式】
[2]Magomedov, Abasgadzhi(AIN=ロシア)
[3]Phartenadze, Shota(ジョージア)
[3]Zhumashbek Uulu, Tairybek(キルギス)
[5]小川航大(日本)
[5]Bliasetski, Valentin(ウクライナ)