※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【杭州(中国)】2023年アジア大会・レスリング競技は10月4日、当地で開幕。男子グレコローマン4階級が行われ、67kg級の遠藤功章(東和エンジニアリング)が優勝、60kg級の鈴木絢大(レスターホールディングス)が銀メダル、87kg級の角雅人(自衛隊)が銅メダルを獲得した。
遠藤は1回戦でタジキスタン選手、2回戦(準々決勝)でアジア選手権3位のキルギス選手を撃破。準決勝で2020年アジア選手権2位のマフムド・バフシロエフ(ウズベキスタン)を破った。決勝は今年のアジア選手権を制したメイルジャン・シェルマハンベト(カザフスタン)と対戦し、第1ピリオドを4-1でリード。第2ピリオド、追い上げられたが4-3で振り切った。
昨年のアジア選手権銅メダルに続く国際大会のメダル獲得で、優勝は2018年U23世界選手権以来。この金メダルで、日本の男子グレコローマンは2002年大会以来、6大会連続でチャンピオンを輩出した。
鈴木は1回戦でタイ選手を破ったあと、2回戦で国際舞台に復帰してき北朝鮮のリ・セウンを下した。準決勝で昨年の世界選手権3位のアイドス・スルタンガリ(カザフスタン)にテクニカルスペリオリティ(テクニカルフォール)勝ちしたものの、決勝は2年連続世界王者のジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)に逆転のフォール負けを喫した。昨年のアジア選手権銅メダルに続く国際大会のメダル獲得。
角は韓国とカンボジア選手を破ったあと、準決勝でアジア選手権3位のジャルガスバイ・ベルディムルトフ(ウズベキスタン)に黒星。3位決定戦ではU23アジア選手権優勝のカザフスタン選手を破った。今年8月の「ドイツ・グランプリ」2位に続く国際大会のメダル獲得。
77kg級の櫻庭功大(自衛隊)は初戦でカザフスタン選手に敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。
各階級の成績は下記の通り。
【60kg級】鈴木絢大(レスターホールディングス) 2位=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[フォール、2:34=6-7]SHARSHENBEKOV Zholaman(キルギス)
準決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、2:29=9-0]SULTANGALI Aidos(カザフスタン)
準々決勝 ○[4-1]RI Seung(北朝鮮)
1回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、0:37=10-0]SUTDI Thanwa(タイ)
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【67kg級】遠藤功章(東和エンジニアリング) 優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[4-3]SHERMAKHANBET Meiirzhan(カザフスタン)
準決勝 ○[6-1]BAKHSHILLOEV Makhmud(ウズベキスタン)
準々決勝 ○[5-1]BEISHEKEEV Razzak(キルギス)
1回戦 ○[テクニカルスペリオリティー、3:33=10-0]MIRZORAJABOV Firuz(タジキスタン)
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【77kg級】櫻庭功大(自衛隊) 10位=11選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[0-6]SADYKOV Azat(カザフスタン)
※敗者復活戦へ回れず
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【87kg級】角雅人(自衛隊) 3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[テクニカルスペリオリティ、3:16=9-1]SAILAU Maksat(カザフスタン)
準決勝 ●[1-3]BERDIMURTOV Jalgasbay(ウズベキスタン)
準々決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、1:05=8-0]CHHOEUNG Veasna(カンボジア)
1回戦 ○[2-1]SHIN Byeongcheol(韓国)