※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
文責:明治大学体育会レスリング部
マネージャー 塩谷風花・後藤花奈
9月9日(土)に第25回東京六大学レスリングチャンピオンシップが、明治大学生田キャンパスの生田体育館で開催され、早大、明大、法大、立大、東大、慶大の6校が参加した。
今大会は、大学レスリング界を盛り上げること、またレスリングを通して交流を深めることを目的としている。また、監督陣やOB会が後援の上、学生主体で運営することもこの大会の特色である。
《ルール改変》
さらに、今回の六大学リーグ戦ではルールが改変された。選手間の交流やスムーズな運営、さらにより観客に楽しんでもらうという観点から公式ルールに一部変更を加えた。
まずは「テクニカルフォールを15点とする」こと。さらに「グラウンド状態では同一回転技は、二回転までだが、フォールチャンスは妨げない」こと。この2点のルールは東日本リーグ戦1部校と2部校両方が参加していることにも留意している。
《注目の試合》
特に、今大会の趣旨を踏まえ注目された試合が、明治大学対法政大学の125kg級の試合だった。2023年度JOCフリースタイル92kg級優勝の明治大学1年菊地一瑳選手と法政大学3年の各大会にて表彰台常連の品田陽平選手。
第1ピリオドは、品田が連続で技を決め2-9。第2ピリオド開始早々にも強者品田が4点技を決めた。しかし、菊地も2点技・4点技と追いつきを見せるなど、両者のパフォーマンスに会場が沸いた。その後も菊地が点差を詰め9-13。残り数秒で4点技を決めれば菊地の勝利。会場の応援の声はさらに大きくなった。最終的には、9-13で品田の勝利となったが、互いに笑顔を見せ互いの健闘を称え合った。
選手の様子や盛り上がる応援など試合中の様子は、まさに今大会の「交流を深める」という目的を達成したと言えるだろう。そして、この大会で各大学に一体感が生まれたことだろう。
《結果》
1位 早稲田大学(5勝0敗)
2位 明治大学(4勝1敗)
3位 立教大学(3勝2敗)
4位 法政大学(2勝3敗)
5位 慶應義塾大学(1勝4敗)
6位 東京大学(0勝5敗)
《優秀選手賞》
早稲田大学 山倉孝介(4年)
明治大学 曽野壱晟(1年)
立教大学 猪狩 雄成(3年)
法政大学 仁木勇斗(2年)
慶應義塾大学 ビラールキザール(2年)
東京大学 出原和弥(2年)