※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
・日時:令和5年9月9日(土)
開会式 午前9時30分~
試合開始 午前10時00分
表彰式 午後4時30分~
・会場:明治大学生田キャンパス体育館2F(神奈川県川崎市多摩区)
・観戦:入場無料
*来場の際は、公共交通機関をご利用ください
アクセス https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html
キャンパスマップ https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/campus.html
《大会紹介》(文責:明大スポーツ新聞部/明治大学体育会レスリング部監督・森陽保)
学生スポーツ界を古くからからけん引してきた東京六大学。早大、明大、法大、立大、慶大、東大の6校が日本のお家芸であるレスリングで競い合う、そのリーグ戦が年に1度行われている。
今年で24回目を迎えたこの大会では「大学レスリング界の活性」を目指し、様々な取り組みが行われている。
この大会は1996年に六大学の監督とOB会の会合の中で開催が決定し、大学レスリング界の活性化を大きな目的として、あくまでも学生が主体となって運営をし、各大学監督会とOB会が後援をする形で開催することになり今日まで継続している。
既存のルールを遵守しながらも、格闘技らしさをより発揮し、また観客の方が見て、より勝敗がわかりやすいルールをと学生たちが考えた独自のルールで行う大会として、大学レスリング界でも注目の大会となりつつある。
《主なルール改変点は2つ》
まず「テクニカルフォールを採用しない」こと。
通常のフリースタイルのルールでは10点差がついた時点でテクニカルフォールにより試合は終了となる。
しかし、六大学は東日本リーグ1部所属校(早大、明大、法大、立大)と2部所属校(慶大、東大)が総当たりで試合を行うため、実力差が出てしまうこともあり、テクニカルフォールの適用により試合を終わらせてしまうと、この大会の設置意味でもある他大との交流、経験値を積むということができなくなってしまう。
このため、可能な限り試合を続行させたいという選手たち自らの思いがこのルールを作った。
それに準じてできたのが2つめの改変点である「危険な体勢になった際は試合を一時止める」こと。やはり実力差がある者同士の対戦では、技によっては危ない場面になることも多い。折角のこの大会でケガ人を出してしまっては元も子もないため、この特別ルールが設けられた。
加えて、東日本リーグ戦より前に導入している「抽選」の制度。 団体戦では一般的に軽量級から順に試合を行っている。そのため重量級の選手で試合が決まる場面が多いことや、各大学における階級ごとの実力分布により試合前から流れが読めてしまうことが多かった。
その問題を打破するべく取り入れられたのが「抽選」である。両大学の代表者がBOX内の階級名が書かれた紙を交互に引き、出た階級から順に試合を行うという制度をいち早く導入している。