※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
1962年大会以来、61年ぶりに東日本学生リーグ戦の一部リーグでの闘いに挑んだ立大は、予選リーグを含めて6戦全敗と一部の壁にはね返された。しかし、125kg級を欠く布陣ながら、7位に入った専大から2勝をマークするなど善戦。最終日の大東大戦も最初の2試合を勝つなどいいムードをつくった。
入れ替え戦では日本ウェルネススポーツ大を5-2で破り、来季の一部リーグでの闘いを確保した。尾形博監督は「なかなか勝たせてもらえなかった。13位か14位を目標にしていましたが…。やはり練習量の違いでしょうか」と振り返る。
それでも、専大戦や大東大戦での善戦を指摘されると、「日頃やっていることを、きちんと出せればいい結果がついてくるとは思っていました」と話し、選手への信頼を口にした。それを全階級で出せるようにすることが課題となろう。入れ替え戦ではワンランク上の実力を見せ、一部リーグで闘う実力はあるだけに、それをどう高めていくか。
今年は4年生が不在で、1~3年生のチーム。そのままのメンバーで来年へ向かえる。「目標には及びませんでしたが、成長の伸びしろを感じることがあるというのは幸せなことです」と話し、チームの今後に期待する。
同大学は、スポーツ推薦はあるが学業の成績も必要で、レスリングの実績だけで取れるわけではない。それでも、一部リーグに昇格したことで、すでに来春の入学を希望してくれる選手もいるという。
入学後もきちんと勉強しなければならないのは言うまでもなく、理学部の学生は練習参加が厳しいときもある。それでも、「今の選手なら、やってくれると思います。東日本学生レスリング界の勢力分布を塗り替えます」ときっぱり。
最終日は、応援席にチアガールが登場し、会場を華やかにした。女子マネジャーが声をかけて実現した。尾形監督もびっくりのサプライズ参加で、「まさか本当に来てくれるとは思っていませんでした。野球やラグビー、駅伝以外にも来てくれることを初めて知りました」と苦笑い。
それだけに、来年は入れ替え戦を応援してもらうのではなく、もっと上の順位を目指した闘いを展開したいところだ。