※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
米国のスポーツ情報チャンネル「ESPN」は5月3日、2021年東京オリンピック女子68kg級優勝のタミラ・メンサ・ストック(29歳=米国)が世界最大のプロレス団体WWEと契約したことを報じ、WWEは翌日、この記事が事実であることを公式サイトに掲載した。
メンサ・ストックは東京で優勝したあと、いずれプロレス入りしたいことを公言していたが、時期は明らかにしていなかった。ESPNによると、東京オリンピックの2ヶ月後の世界選手権(ノルウェー)で優勝を逃し(宮道りんに敗れて3位)、「このままでは終われない」とレスリング活動を続行。昨年の世界選手権(セルビア)で2度目の世界一に輝き、思いを達成した、という気持ちがあるもよう。
同選手は来月10~11日にニュージャージー州で行われる米国の世界選手権代表決定戦「FINAL X」のエントリーを辞退しており、ESPNに対して「1年以内にWWEのメーンを闘える選手が目標」とコメントしたという。来年のパリ・オリンピックを目指さず、WWEでのデビューを目指すものと思われる。
東京オリンピックの男子フリースタイル125kg級で優勝したゲーブル・スティーブンソン(22歳=米国)も、すでにWWEと契約しているが、デビューする前にレスリングでパリ・オリンピックを目指すことを決め、プロレス活動を先送りしている。