※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2023年風間杯全国高校選抜大会は3月27日(月)~29日(水)、新潟・新潟東総合スポーツセンターで行われ、後半の個人戦では、昨年、2年生にして高校三冠王(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)を達成した71kg級の山口叶太(東京・自由ヶ丘学園)と92kg級の甫木元起(佐賀・鳥栖工)が幸先いいスタートを目指す。
2019年大会以来、4年ぶりの有観客大会。どの選手が、最後に応援団に笑顔を見せられるか。(注=大声で声援は控えてもらうなど、規制はあります → クリック)
3月27日(月) 学校対抗戦(1回戦~3回戦)
28日(火) 学校対抗戦(準々決勝~決勝)/個人戦(1回戦~2回戦)
29日(水) 個人戦(3回戦~決勝)
【51kg級】(トーナメント表)
昨年のU17アジア選手権48kg級2位の赤木烈王(兵庫・猪名川)が、続くインターハイは51kg級で3位に入った。近畿予選を1位で勝ち抜いた勢いで、全国優勝を成し遂げるか。昨年のグレコローマン二冠王者の森下大輔(和歌山・和歌山北)とは、お互いに勝ち進めば準決勝で対戦する組み合わせ。
反対ブロックからは、グレコローマン48kg級でU17世界選手権5位入賞の竹本優(静岡・藤枝北高)と、JOC杯U17-51kg級2位で関東予選を制した貴船武人(東京・自由ヶ丘学園)が決勝進出を争うか。
【55kg級】(トーナメント表)
昨年優勝の金澤孝羽(東京・自由ヶ丘学園)が2連覇を目指す。グレコローマンで昨年のJOC杯U17、国体少年、さらには全日本選手権を制しており、両スタイルで強さを持つ選手だが、2月の関東予選では昨年のJOC杯U17(フリースタイル)優勝の大脊戸逞斗(おおせど・たくと=埼玉・花咲徳栄)に黒星。リベンジしての優勝が目標となろう。
その大脊戸は反対ブロック。昨年51kg級2位で、JOC杯U17同級優勝の片岡大河(千葉・日体大柏)らを退けて決勝へ勝ち上がれるか。
【60kg級】(トーナメント表)
昨年2位の小岩皆人(千葉・日体大柏)と、2月の関東予選決勝で小岩を破って優勝したガレタギ敬一(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)が、再度決勝で顔を合わせるか。
小岩のブロックには、昨年のインターハイ55kg級優勝の坂本輪(東京・自由ヶ丘学園)、ガレタギのブロックには、昨年のJOC杯U17グレコローマン51kg級優勝の中村真翔(山梨・韮崎工)がおり、それぞれ決勝進出を争うことになりそう。
【65kg級】(トーナメント表)
昨年のJOC杯U17優勝の菅野煌大(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)、同2位でU17アジア選手権3位の瀧澤勇仁(神奈川・慶応)、71kg級でU17世界選手権に出場した古市一翔(千葉・日体大柏)が同じブロック。だれが勝ち抜いてくるか。
反対ブロックでは、関東予選を制した仁木武流(埼玉・花咲徳栄)と、昨年のJOC杯グレコローマンと全国高校グレコローマン選手権を制した鈴木飛来(山梨・韮崎工高)の争いか。
【71kg級】(トーナメント表)
昨年優勝の山口叶太(東京・自由ヶ丘学園)が連覇を目指す。しっかり勝って、今年夏のインターハイ3連覇と2年連続高校三冠王への足ががりとしたいところ。
昨年のU17アジア選手権優勝の安藤慎悟(大阪・興國)は、JOC杯と国体で山口に苦杯を喫しているので、今度こそリベンジを果たしたい。U17世界選手権60kg級3位の荻野大河(埼玉・埼玉栄)、関東予選で決勝まで進んだ髙根澤虎白(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)と同じブロック。そこを勝ち抜くことが先決となる。
【80kg級】(トーナメント表)
国際舞台で飛び抜けた実績を持つ選手はいないが、昨年のインターハイと国体で2位の吉田泰造(香川・高松北)が、グレコローマンでU17世界選手権に出場している(8位)。経験値で一日の長があるか。
反対のブロックからは、2月の関東予選を制した石坂陽典(千葉・日体大柏)が勝ち上がるか。
【92kg級】(トーナメント表)
昨年、2年生にして三冠王の甫木元起(佐賀・鳥栖工)が、シーズンの最初の大会を快勝続きで勝ち抜けるか。昨年、JOC杯U17の110kg級を制した宇都宮快斗(埼玉・埼玉栄)が階級を下げており、お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。
反対ブロックからは、全国高校生グレコローマン選手権2位で関東予選を制した金澤空大(千葉・日体大柏)が勝ち上がるか。
【125kg級】(トーナメント表)
昨年の国体2位で今年の関東予選を制した藤田宝星(埼玉・花咲徳栄)がリードしている状況か。関東予選決勝で敗れたインターハイ3位の中沢遥貴(山梨・甲府城西)、国体グレコローマン3位の織山昭成(秋田・秋田商)らが、どう挑むか。