※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2022年世界グラップリング選手権は10月14日、スペイン・ポンテベドラで男女のNo-Gi(道着なし)が行われ、女子53kg級で池田海南江(IGLOO)と平林るい(SKアカデミー)が決勝へ進出。大会史上初の日本選手同士による決勝は池田が3ー1のポイントで勝ち、優勝した。日本女子選手の優勝は初めて。
男子は66kg級の平澤宏樹(ALMA LIFE)が1勝を挙げたのが最高で、3選手は初戦敗退だった。
各選手の成績は下記の通り。
【53kg級】池田海南江(IGLOO) 優勝=15選手出場
決 勝 ○[3-1]平林るい(日本)
準決勝 ○[5-1]Martyna IWAT(ポーランド)
2回戦 ○[9-0]Naiomi Anaiansi MATTHEWS MARTIN(スペイン)
1回戦 ○[一本、2:38=6-0]Yuliia FEOKTISTOVA(ウクライナ)
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【53kg級】平林るい(SKアカデミー) 2位=15選手出場
決 勝 ●[1-3]池田海南江(日本)
準決勝 ○[6-4]Carlota PRENDES LARIOS(スペイン)
2回戦 ○[2-2]Alicja iRENA STYPULKOWSKA(ポーランド)
1回戦 ○[2:44=4-0]Alina Adriana CORBEANU(ルーマニア)
【62kg級】米倉大貴(IGLOO) 15位=18選手出場
2回戦 ●[一本、2:10=2-5]Daniele CALDARERA(イタリア)
1回戦 BYE
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【66kg級】平澤宏樹(ALMA LIFE) 8位=16選手出場
2回戦 ●[2-4]Wojciech Jan PAJAK(ポーランド)
1回戦 ○[一本、1:59=0-0]Mykyta DUSHKO(ウクライナ)
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【71kg級】矢野晃トミ(IGLOO) 16位=25選手出場
1回戦 ●[2-7]Grigore PANFILII(モルドバ)
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【77kg級】清水健之介(今成柔術) 19位=21選手出場
1回戦 ●[一本、2:13=2-7]Darkhan TOLYBAYEV(カザフスタン)
《チーム報告》
【53kg級】池田海南江(IGLOO) 優勝=15選手出場
決勝 ○[3-1]平林るい(日本)
《試合経過》平林が開始から上下、左右にフェイントをかけ、組もうとするが、池田はその組み手を嫌い、タックルに行く。もつれて、平林が場外1ポイント。中盤、池田の片足タックルが決まり、バックにコントロールする。平林が足を取りにいくが、池田がうまくコントロールして2ポイント。グランド状態からもつれながらスタンドになり、場外へ出して1ポイントを加えた。
準決勝 ○[5-1]Martyna IWAT(ポーランド)
《試合経過》開始10秒、相手の引き込みに合わせて、池田がテークダウン・ポイント2点。サイドポジションを取りにスイープして、うまく上からのチョークへ移行。相手は逃げを試みるが、じっくり締めて、落としに行く。しかし、相手のディフェンスが固く、なかなか決めきれない。終了間際にコーションポイント1点を献上するも、5-1のスコアでタイムアップ。
2回戦 ○[9-0]Naiomi Anaiansi MATTHEWS MARTIN(スペイン)
《試合経過》スタンドから相手の引き込みをうまく上からコントロールして、池田が2点。サイドポジションを防がられながらも、うまくかわしてポジションをキープして3点。相手はエスケープしながら下から足を取りに来るが、うまくバックを取り、バックマウントで4点。チョークを取りにいったが無理せず、タイムアップ。
1回戦 ○[一本、2:38=6-0]Yuliia FEOKTISTOVA(ウクライナ)
《試合経過》開始30秒、相手を落としがぶってバックへ。コントロールの2ポイントからのテークダウンで2点。バックマウントポイント4点を取り、バックチョークへ。相手がタップした。
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【53kg級】平林るい(SKアカデミー) 2位=15選手出場
決勝 ●[1-3]池田海南江(日本)
《試合経過》=上記参照
準決勝 ○[6-4]Carlota PRENDES LARIOS(スペイン)
《試合経過》両者とも間合い、組み手の取り合いで進み、1分すぎ、相手が四つ組みに組んできたところを平林の首投げが決まって2点。ポジション取りから袈裟固めへ。サイドポジションで3点。そこから腕がらみでキープポイント1点。相手も下からのネッククランク、三角絞め、腕がらみを仕掛けてくるが、平林はかろうじてしのぐ。消極的コーションポイント2点を取られるが、タイムアップ。
2回戦 ○[2-2]Alicja iRENA STYPULKOWSKA(ポーランド)
《試合経過》開始2分、こうちゃく状態から相手が引き込みへ。平林はうまくコントロールしてテークダウン・ポイント2点。相手は優勢なポジションからの消極的ポイントを2回取られる。2-2でタイムアップ。ビックポイントでの優勢勝ち。
1回戦 ○[2:44=4-0]Alina Adriana CORBEANU(ルーマニア)
《試合経過》立ち上がり、組み手争いから、相手が脇を差して四つ組みになり場外際へ。体を浴びせて2点。そのまま場外へ。センターから再開。平林は、上の優位な体勢からセットポジションのリスタート。サイドポジションを果敢に取りに行くが、固い防御に遭って、なかなかポイントが取れない。腕を取りに行って、相手が逃げたところを背中に回り、バックマウント体勢となって4点。バックチョークを決めて相手がタップ。
【62kg級】米倉大貴(IGLOO) 15位=18選手出場
2回戦 ●[一本、2:10=2-5]Daniele CALDARERA(イタリア)
《試合経過》開始15秒、下から絡みにしかける米倉が、相手の足をつかみ、コントロールポイントで2点。サイドマウントポイント3点を加算。しかし、頭が下がっているところを下の脇へダースチョークが決まり、必死に場外へ逃げるが、落ちてしまう。「場外」とのチャレンジするも、認められなかった。
1回戦 BYE
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【66kg級】平澤宏樹(ALMA LIFE) 8位=16選手出場
2回戦 ●[2-4]Wojciech Jan PAJAK(ポーランド)
《試合経過》開始早々、相手の引き込んでくるところを合わせて2点を取るも、下からの腕字、三角絞めを受けて防戦。リバースされて2点、キャッチポイントを1点ずつ加算され4点。一本を取りに足関節へアキレス腱固めをしかけるが、決め切れずにタイムアップ。
1回戦 ○[一本、1:59=0-0]Mykyta DUSHKO(ウクライナ)
《試合経過》開始1分が経過しても組み手争いに終始し、こうちゃく状態。場外際で、相手のスキをついて、飛び十字固めが深く決まり、相手がタップ。
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【71kg級】矢野晃トミ(IGLOO) 16位=25選手出場
1回戦 ●[2-7]Grigore PANFILII(モルドバ)
《試合経過》絡みから上のポジションを取るが、攻めが足りず、コーション1点を取られ、相手に立たれてしまう。相手がアタックを仕掛けてきて、何とかしのぐが、最後はつぶされてテークダウン・ポイントを許してしまう。さらに、立って相手を背中にかつぎながら技をしのぐが、足をフックされ、バックマウントの4点を取られる。
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【77kg級】清水健之介(今成柔術) 19位=21選手出場
1回戦 ●[一本、2:13=2-7]Darkhan TOLYBAYEV(カザフスタン)
《試合経過》開始20秒、相手が引き込んできたところを、うまく上からコントロールして2点を先取。相手に返され、リバースポイント2点。リバースからのバックチョークを狙うが、バックマウントポイント4点を許し、チョークでタップ。