※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2022年世界選手権第4日は9月13日、セルビア・ベオグラードで男子グレコローマン2階級と女子2階級の敗者復活戦と決勝が行われ、女子55kg級の志土地真優(ジェイテクト)と62kg級の尾﨑野乃香(慶大)が優勝、男子グレコローマン60kg級の文田健一郎(ミキハウス)が銅メダルを獲得した。
決勝に進んだ志土地は、昨年3位で今年の欧州選手権2位のアレクサンドラ・ホメネンツ(ウクライナ)に第1ピリオドの終了間際に10-0としてテクニカルフォール勝ち。5試合無失点で東京オリンピック(53kg級)以来の国際大会を飾った。55kg級では、2016・18年世界選手権に続き、3度目の世界一。
前日の準決勝で昨年の世界チャンピオンを破った尾﨑は、昨年2位のカイラ・コリン・ミラクル(米国)と対戦。アンクルホールドがさえ、第1ピリオド、10-0のテクニカルフォールで快勝。19歳で初の世界一に輝いた。今年は4月のアジア選手権(モンゴル)、8月のU20世界選手権(ブルガリア)に続いての国際大会優勝。
3位決定戦へ回った文田は、敗者復活戦を勝ち上がってきた昨年3位のムラド・マンマドフ(アゼルバイジャン)と対戦。0-1とリードを許しながら、冷静に試合を進めて最後は5-1で勝利。銅メダルを確保した。オリンピックを含めて世界大会では4大会連続のメダル獲得。
男子グレコローマンはこの日で全日程を終了。日本は銅メダル2個を獲得し、国別対抗得点は32点で14位。昨年の7位を下回った。優勝は2階級で勝って125点をマークしたトルコ。2位は1階級優勝で118点のアゼルバイジャン(118点)。地元のセルビアは4階級で優勝したものの、110点で3位だった。
各選手の成績は下記の通り。(撮影=保高幸子)
【60kg級】文田健一郎(ミキハウス) 3位=29選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[5-1]Murad MAMMADOV(アゼルバイジャン)
(以下、前日に実施)
準決勝 ●[5-5B]Edmond Armen NAZARYAN(ブルガリア)
3回戦 ○[6-3]Kerem KAMAL(トルコ)
2回戦 ○[9-5]Etienne KINSINGER(ドイツ)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]トルコ 125点、[2]アゼルバイジャン 118点、[3]セルビア 110点、[4]イラン 81点、[5]キルギス 77点、[6]ジョージア 76点、[7]ハンガリー 70点、[8]ウズベキスタン 61点…[14]日本 32点
【55kg級】志土地真優(ジェイテクト) 優勝=17選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[Tフォール、2:58=10-0]Oleksandra KHOMENETS(ウクライナ)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[Tフォール、2:09=12-0]Jacarra Gwenisha WINCHESTER(米国)
3回戦 ○[6-0]Mengyu XIE(謝夢宇=中国)
2回戦 ○[Tフォール、2:43=10-0]Marina SEDNEVA(カザフスタン)
1回戦 ○[Tフォール、4:00=10-0]Elvira KAMALOGLU(トルコ)
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【62kg級】尾﨑野乃香(慶大) 優勝=24選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[Tフォール、2:27=10-0]Kayla Colleen Kiyoko MIRACLE(米国)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[11-5]Aisuluu TYNYBEKOVA(キルギス)
3回戦 ○[Tフォール、0:35=10-0]Ilona PROKOPEVNIUK(ウクライナ)
2回戦 ○[フォール、0:53=6-0]Anna Hella SZEL(ハンガリー)
1回戦 BYE
(以下、前日に終了。最終順位を入れた成績)
【130kg級】園田新(ALSOK) 25位=25選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[フォール、3:23=0-9]Eduard SOGHOMONYAN(ブラジル)
※敗者復活戦に回れず