※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2022年全国少年少女選手権は7月29日、東京・代々木競技場第1体育館で、翌日からの競技開始を前に開始式が行われた。
昨年の熊本大会は5・6年のみの大会で、3年生以上の4学年による大会は2019年以来、3年ぶり。チームの中に新型コロナウィルス感染者が出てしまい、直前に大会を辞退したクラブもあるが、45都道府県から199クラブ、952選手がエントリーした。
開始式であいさつした日本協会の富山英明会長は、昨年の東京オリンピックで活躍した選手は、全員がこの大会に出場していたことを選手に伝え、「オリンピックが夢ではなく、目標となるように頑張ってほしい」と激励。来賓として出席した漫画「ゆでたまご」の原作者・嶋田隆司氏もあいさつした。
全国少年少女連盟の梅原龍一会長は「コロナの感染がここまで増えるとは想像していませんでしたが、こうして開催できることはうれしく思います。全国大会は、努力した結果として参加できる大会。今後もレスリング続け、立派な人間になることを目標に頑張ってほしい」と話した。
今回は無観客で、密を避けるため開始式も各クラブから1選手が参加。試合でも、大声での声援は禁止など感染予防対策に万全を期しての大会だが、「会長の目には、来年の保護者の熱狂のある大会が見えていますか?」との問いに、「見えています。多くの人が熱狂するあの雰囲気を取り戻したい。あの雰囲気が選手を盛り上げます。来年は熱狂の中でやりたい」と即答した。