※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材・撮影=保高幸子)
9月の世界選手権(セルビア)の代表選手を中心とした男子グレコローマンの全日本チームが7月20日、「ピトラシンスキ国際大会」出場と合宿練習のためポーランドへ向けて出発した。23日(土)~24日(日)に大会に出場し、そのあと現地で地元選手ほかと練習し、8月7日(日)に帰国する。
世界選手権やアジア選手権、オリンピック予選を別として、全日本チームが“修業”のための遠征を実施するのは2019年7月の「オレグ・カラエフ国際大会」(ベラルーシ)以来。笹本睦監督(日本オリンピック委員会)は「多くの選手が、しばらくの間、国内でしか練習しておらず、ヨーロッパの選手とは練習をしていない。コロナ禍の中でも、外国勢は試合に出ていた。自分の立ち位置を確認し、世界の壁を感じてほしいと思っています」と言う。
大会には3スタイルで31ヶ国がエントリーしているという情報が入っている。「レベルが高いと思う。来年はオリンピックの予選の年なので、もうあまり時間がない。選手は、まだ危機感を感じていないように思うし、肌で感じないと分からないもの。それを感じてもらうことが目的です」と話すとともに、「もちろん、国際大会で結果残して自信をつけ、課題を見つけてほしいと思います」と期待した。
7月23日(土) 55・60・63・67kg級
24日(日) 72・77・82・87・97・130kg級
※20~21日は男子フリースタイル(ジオルコウスキ国際大会)、21~22日は女子(ポーランド女子オープン)が行われる
【監督】笹本睦(日本オリンピック委員会)、【コーチ】鶴巻宰(自衛隊)
【トレーナー】野呂賢二(JSC)
【帯同審判】沖山功(香川・香川中部養護学教)、本田原明(自衛隊)
《派遣選手》
▼55kg級 塩谷 優(拓大)
▼60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
▼63kg級 池田龍斗(日体クラブ)
▼67kg級 遠藤功章(東和エンジニアリング)、曽我部京太郎(日体大)
▼72kg級 堀江耐志(自衛隊)
▼77kg級 屋比久翔平(ALSOK)、前田明都(レスターホールディングス)
▼82kg級 岡嶋勇也(警視庁)
▼87kg級 角 雅人(自衛隊)、阪部 創(自衛隊)
▼130kg級 園田 新(ALSOK)