※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2022年アジア選手権(モンゴル・ウランバートル)で優勝した女子7選手が4月23日、ズームで報道陣のインタビューに答えた。(写真はUWW提供)
■50kg級・吉元玲美那(至学館大)「日本代表として結果を出すことができて安心しています。決勝は地元選手が相手で、コントロールミスで失点したとき、すごい歓声だったことが印象に残っています。初めての経験で、すごいな、とびっくりしました。
入っても取り切れないことがあったし、グラウンドでチャンスを逃したこともあり、これを克服しないとアジア大会が厳しくなると思うので課題を克服していきたい。今年の12月からオリンピックの予選が始まります。1試合ずつ大切にして結果を残せるように頑張りたい」
■53kg級・藤波朱理(日体大)「ホッとしています。北朝鮮や中国が出ていない中で、世界チャンピオンとして、勝つだけではなく、内容にこだわって優勝することが目標でした。まだ強い選手がいるので、いつも勝てるように頑張っていきたい。
大学のコーチから、タックルに入ってからなどの課題を言われていて、それを意識して試合していました。メンバー的に勝って当たり前なので、通過点です。強くなることに集中しているので、連勝は意識していません。志土地(真優=旧姓向田)選手だけでなく、強い選手は多くいます。毎日毎日、進化していけるように頑張っていきたい」
■55kg級・今井佑海(日大)「優勝が目標だったので、素直にうれしい。全体的に自分のレスリングをして勝つことができ、それが一番うれしいことですが、課題も見つかったので、帰ってから修正していきたい。タックルに入るまでの崩しとかが不十分でした。
どんどん攻めるのが自分のレスリングで、一番の手ごたえは、それが全試合でできて、グラウンドへもつなげられたことです。海外の選手は力が強いけれど、日本選手のような繊細さはないことが多い。おじけづくことなくポイントを取ることができた。海外より国内の争いの方が厳しいと思う。実力を磨いて、日本選手相手でも攻めて、今回のようなレスリングができるようにしたい」
■57kg級・櫻井つぐみ(育英大)「午前(第1セッション)に4試合やるのは初めての経験。すごく大変でしたけど、集中して闘い、決勝に挑むことができました。海外の選手はもつれたときに強いことを知っていました。そういうところを練習してきました。午前の試合は、返されたりすることを怖がっていたところもありましたが、決勝は自分の攻め方ができてよかったと思います。
オリンピックへ向けて57kg級でやっていきますが、オリンピック・チャンピオンがいて、多くの強豪選手がいるので、しっかり頑張っていきたい」
■59kg級・屶網さら(至学館大)「優勝できたのはよかったのですが、課題がたくさん見つかったので、日本へ帰ってから取り組みたい。タックルからの処理がしっかりできずに、返されたりしました。全体を通じて力負けはしなかったので、そこはよかったと思います。3月の終わりに右ひざ内側をけがして、2週間くらいマット練習ができず、その間は上半身を鍛えることが多かったので、それがよかったのかもしれません。
日本が一番強いと思っているので、日本で優勝することの方がうれしいです。6月の全日本選抜選手権で優勝して世界選手権に出場できるように頑張っていきたい」
■62kg級・尾﨑野乃香(慶大)「世界選手権で負けたキルギス選手と決勝で当たる組み合わせだったので、一戦一戦集中しつつ、決勝に焦点を当ててやってきました。3分2ピリオド(フルタイム)の試合になると思いましたので、焦らず、着実に点を取れるときに攻めようと思いました。ワンチャンスで一気にグラウンドで点を取りましたが、常にチャンスを狙っていたからかな、と思います。
自分のやってきたことしか出せないので、持っているものを出すんだよ、という気持ちで闘いました。背負うものものなく試合ができて、最初から最後まで冷静で、相手の動きを怖いと思うこともなかったです。キルギス選手とはこれからも当たると思います。アジア大会でも当たると思うので、そのときも必ず勝ちたいと思います」
■65kg級・森川美和(ALSOK)「あまり強い選手が出ていなかったので、優勝しなければならないと思っていました。午前(第1セッション)に4試合あって、体力的にきついと思いましたが、タフに闘えました。
シニアの国際大会には高校のときから出場していますが、いつも2位ばかり。初と聞いて、そうかな、と思いました。6月の全日本選抜選手権も65kg級で勝って、世界選手権で優勝できればいいな、と思っています。今のままでは、68kg級の世界では勝てないと思います。まず65kg級で勝って、それから68kg級でも強い、と言われるようになりたい」