※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界レスリング連盟(UWW)は2月16日、今月24日から始まる2022年第1回ランキング大会(トルコ・イスタンブール)を前に、ランキングに関する新規定を発表。各大会の成績によって獲得するポイント数が大幅にアップとなって計算され、大陸選手権や世界選手権のシード、年間の順位を決めることになった。
同時に、9月に行われるアジア大会(中国・杭州)のほか、東南アジア大会などもランキング大会となり、各階級のランキングにかかわる。
ランキング・ポイントとして計算されるのは、世界選手権のほかは、出場した大会の得点上位の5大会のみ。したがって、東南アジアの選手で、アジア選手権、アジア大会、東南アジア大会、4つのランキング大会の合計7大会に出場した場合でも、計算されるのは得点上位の最大5大会のポイント数。世界選手権を合わせて最大6大会のポイント合計が年間の獲得ポイントとなる。
ランキング・ポイントは、大陸選手権と世界選手権のシードにもかかわってくる。春に行われる大陸選手権は、昨年のオリンピックと世界選手権、今月行われる第1回ランキング大会の合計ポイントにより、第1~4シードが振り分けられる。
世界選手権は、昨年のオリンピックと世界選手権でのポイントに加え、今年実施されるランキング大会の最大5大会のポイントの合計により、第1~8シードが振り分けられる。
(注1)昨年のオリンピックと世界選手権のポイントは、大陸選手権と世界選手権のシードを決めるためのポイントであり、年間最終ランキングには関係しない。
(注2)昨年の2大会でのランキングとポイント数は近日中に発表となっている。記事では、オリンピック王者の乙黒拓斗が51,000ポイント、世界チャンピオンの藤波朱理が45,00ポイント、古市雅子が43,000ポイント(出場選手数の違いによるものと思われる)となっている。女子62kg級でオリンピック3位・世界選手権優勝のアイスルー・チニベコワ(キルギス)は86,400ポイント。
2022年のランキング大会、順位と獲得ポイントは下記の通り。
2月24~27日:第1回ランキング大会(トルコ・イスタンブール)
3月28日~4月3日:欧州選手権(ハンガリー・ブダペスト)
4月 8~10日:オセニア選手権(グアム・タモン)
4月19~24日:アジア選手権(モンゴル・ウランバートル)
5月 5~ 8日:パンアメリカン選手権(メキシコ・アカプルコ)
5月17~22日:アフリカ選手権(モロッコ・エルジャディーダ)
5月17~19日:東南アジア大会(ベトナム・ハノイ)
6月 2~ 5日:第2回ランキング大会(カザフスタン・アルマトイ)
6月22~25日:第3回ランキング大会(イタリア・ローマ)
6月27~30日:地中海大会(アルジェリア・オラン)
7月14~17日:第4回ランキング大会(チュニジア・チュニス)
9月10~18日:世界選手権(セルビア・ベオグラード)
9月21~24日:アジア大会(中国・杭州)
10月12~14日:南アメリカ大会(パラグアイ・アスンシオン)
※出場選手数による増減規定あり=最下段参照
優勝=8000点
2位=6400点
3位=5200点
5位=4000点
7位=3520点
8位=3200点
9位=2800点
10位=2480点
11位=800点
12位=100点
13位=75点
14位=50点
15位=25点
16位=13点
《出場選手数による規定》
出場1選手=ポイントなし
出場2~5選手=上記のポイントの半分で、3位までが獲得
出場6~12選手=追加ポイントなし
出場13~16選手=すべての選手に3000ポイント追加
出場16選手以上~すべての選手に5000ポイント追加