※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【オスロ(ノルウェー)】2021年世界選手権第7日は10月8日、ノルウェー・オスロで男子グレコローマン4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ55kg級の松井謙(日体大)が欧州王者を破り、優勝した。
松井は、60kg級のオリンピック代表候補でもあったエミン・セフェルシャエフ(RWF=ロシア・レスリング連盟)に第1ピリオドは1-0と先制されながら、第2ピリオドに1-1からのグラウンドの返し技で3-1へ。その後もポイントを重ね、最後は7-1として優勝を引き寄せた。
日体大3年生の松井は「20歳8ヶ月23日」。これは、2017年の文田健一郎の「21歳8ヶ月4日」を約1年更新する日本男子グレコローマンの最年少世界王者となった。フリースタイルを合わせても、2018年の乙黒拓斗(19歳10ヶ月9日)、1974年の高田裕司(20歳6ヶ月14日)に続く歴代3位の記録となる。
松井は2017年世界カデット選手権50kg級に続く“世界制覇”。日本の男子グレコローマンとしては、2019年大会での2階級優勝(文田健一郎、太田忍)に続き、2大会連続でのチャンピオン誕生となった。
松井の成績は下記の通り(撮影=布施鋼治)
【55kg級】松井謙(日体大) 優勝=16選手出場
決 勝 ○[7-1]Sefershaev, Emin Narimanovitch(RWF)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[フォール、3:55=10-1]Azizli Eldaniz(アゼルバイジャン)
準々決勝 ○[5-5]Ozturk, Ekrem(トルコ)
1回戦 ○[Tフォール、2:15=9-0]Lund, Snorre Harsem(ノルウェー)