※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【オスロ(ノルウェー)】2021年世界選手権第4日は10月5日、ノルウェー・オスロで女子2階級と男子フリースタイル2階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、女子55kg級の櫻井つぐみ(育英大)が優勝、62kg級の尾﨑野乃香(慶大)が銅メダルを獲得した。男子フリースタイル97kg級の石黒峻士(新日本プロレス職)は敗者復活戦を勝ち抜けなかった。
前日、3試合に勝って決勝に進んだ櫻井は、53kg級で2020年個人戦ワールドカップ3位などの実績のあるニナ・ヘマー(ドイツ)と対戦。第1ピリオド、テクニカルフォールで快勝し、初の世界選手権出場で初優勝を達成した。
2016年に世界カデット選手権40kg級で優勝している櫻井は、シニア初の国際大会となった2020年1月の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)で優勝。今大会がシニア2戦目だった。
敗者復活戦に回った尾﨑は、欧州選手権3位のベロニカ・イワノワ(ベラルーシ)を2-0で破って3位決定戦へ。2020年個人戦ワールドカップ3位のイロナ・プロコペブニウク(ウクライナ)をテクニカルフォールで破り、シニア初の国際大会でメダルを手にした。
石黒は敗者復活戦で東京オリンピック欧州予選1位のアレクサンドル・フシティン(ベラルーシ)に4-5で敗れ、3位決定戦に進めなかった。
男子フリースタイルは全日程を終了し、日本は銅メダル1個を獲得。国別対抗得点は13位に終わり、来年のワールドカップ出場権は手にできなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【55kg級】櫻井つぐみ(育英大) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[Tフォール、2:08=10-0]Hemmer, Nina(ドイツ)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[6-2]Khoroshavtseva, Olga(RWF)
準々決勝 ○[3-0]Zasina, Roksana Mart(ポーランド)
1回戦 ○[10-4]Khomenets, Aleksandra(ウクライナ)
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【62kg級】尾﨑野乃香(慶大) 3位=17選手出場
3決戦 ○[Tフォール、5:15=12-0]Prokopevniuk, Ilona(ウクライナ)
敗復戦 ○[2-0]Ivanova, Veronika(ベラルーシ)
(前日に実施)
2回戦 ●[4-6]Tynybekova, Aisuluu (キルギス)
1回戦 BYE
【97kg級】石黒峻士(新日本プロレス職) 15位=22選手出場
敗復戦 ●[4-5]Hushtyn, Aleksandr(ベラルーシ)
(前日に実施)
2回戦 ●[Tフォール、1:45=0-10]Sadulaev, Abdulrashid(RWF=ロシア・レスリング連盟)
1回戦 BYE