※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2021年8月6~7日、千葉・幕張メッセ)
【男子フリースタイル65kg級・優勝】
乙黒拓斗(Otoguro, Takuto=日本)
1998年12月13日生まれ、22歳。キッズ時代に全国少年少女選手権5連覇を達成。2013年に世界カデット選手権46kg級3位と国際舞台で台頭。2014年にインターハイで1年生王者へ。2015年には高校3冠王に輝くとともに、世界カデット選手権54kg級で優勝。インターハイでは史上4人目の3連覇を達成した。
山梨学院大2年生の2018年に全日本選抜選手権で優勝し、全日本王者とのプレーオフにも勝って世界選手権へ出場。初出場初優勝を達成した。19歳10ヶ月での世界選手権優勝は、日本男子史上、最年少の世界王者。2019年世界選手権は5位に終わったが、同年12月の全日本選手権で勝ってオリンピック代表に内定。2020年2月のアジア選手権、2021年4月のアジア選手権で連続優勝を遂げ、オリンピック金メダルにつなげた。
■乙黒拓斗の話「本当に苦しいことが多かった。周りの人たちのおかげで、ちょっとずつ前に進んで、夢をかなえられて、すごくうれしい。違う競技の選手が金メダルを次々に取ったりして、すごいプレッシャーがあり、フリースタイルがひとつもメダルを取れてなく、そこで(自分の出番が)回ってきて、厳しいトーナメントだった。
みんなが一致団結して自分を勝たせようとしてくれた。すごくうれしいです。オリンピックが延期になってから、開催されるか分からなかった中で、開催されると信じてきた。その準備がラスト30秒に活かされた」
《1回戦~決勝の成績》=result / トーナメント表
決 勝 ○[5-4]Aliev, Haji(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[3-2]Rashidov, Gadshimurad(ROC)
2回戦 ○[4-1]Muszukajev, Iszmail(ハンガリー)
1回戦 ○[6-3]Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
【表彰式】
[2]Aliev, Haji(アゼルバイジャン)
[3]Rashidov, Gadshimurad(ROC)
[3]Punia, Bajrang(インド)